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注目のジュニアテニス選手「土居美咲」とは(2ページ目)

1991年生まれのジュニアテニスプレーヤー土居美咲。変化のあるボールを自在に操るサウスポー。独特のリズムを作りだし、見ている人を楽しませる彼女の魅力と今回は紹介していきます。

執筆者:吉川 敦文

課題は「技術」より「試合運び」

土居美咲
ライバルでもある奈良くるみとダブルスを組む土居美咲
土居美咲がテニスを始めたのは小学校に入る前から。両親が行うテニスについていき、コート脇の壁打ちからスタートした。そのころから既にボールコンタクトの良さを見せていたという。ヒッティングポイントがずれず、壁打ちは長く続く。母は、その可能性を感じた。

小学校1年になりスクールへ。2年生の春休みに初めての試合で6年生に勝利したころから、現在の勝負強さを持っていたのかもしれない。練習中は常に高い集中力を見せ、理解力もすぐれていた。

14歳で全国選抜大会に優勝すると、ナショナルチームに選出される。その後はジュニアフェドカップやジュニアのグランドスラムで活躍するなど、国際舞台でもメンタルの強さと、独創的なテニスで活躍している。

課題もある。それは「状況を感じ取り戦術を作る」ことだ。いつでも変わらず自分のテニスをできる姿勢はあくまで土居美咲自身の独創的な部分。今後プロの試合になれば、相手の弱点を攻めたり、試合の流れに合わせて勝負所を見極めたりする必要もある。

土居美咲自身も、「課題は技術より試合運び」と自覚している。自分のテニスを追求しながら相手を観察し、テニスの幅を出せる戦い方を覚えることを学ぼうとしている。

相手に惑わされないのが長所でもある。「自分のテニスを迷わずすること」「相手の状況を見定めること」の最適なバランスを見つけたときに、土居美咲は大きなジャンプアップをするであろう。

地域で支えるプロへの道

土居美咲は既にプロへの準備を行っている(2008年4月現在、まだプロ登録はしていない)。普段トレーニングを行うのはJITC(自由が丘インターナショナルテニスアカデミー)だが、5月までには所属先を「TEAM自由が丘」に移す(練習はJITCのまま)。「TEAM自由が丘」は地域がスポンサーになり、選手を応援する。スポンサードの期間は3年間で、プロ選手としてのスタートをバックアップする。テニス界、地域、そして社会にとっても有意義なものだ。

JITCでは栗山雅則校長、藤田秀丸コーチ、八木崇コーチ等らとともに練習に励む。栗山雅則校長は、「基本的には人間がしっかりしないといけない。テニスの能力だけではない」という信条の持ち主で、土居美咲についてもそれが一番大事だという。「まずはコミュニケーション能力。応援して下さる方やマスコミとの接し方、国際的なコミュニケーション能力(英会話、文化を学ぶことなど)」とテニス以外の側面でも成長を促す。

土居美咲が、半年後、一年後にどのようなプレーヤーになっているかとても楽しみだ。試合を見るチャンスのある時は、土居美咲は見逃せない。

土居美咲プロフィール

■血液型:AB
■生年月日:1991年4月29日
■趣味:DVD、ショッピング
■好きな食べも:寿司
■一番やりたいこと:遊びまくること
■練習:週6日 残りは買い物
■生まれ:横浜(2歳半から千葉)
■自分の性格:さばさばしている。
■一番のライバル:奈良くるみ選手



<関連リンク>
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