テニス/テニス関連情報

2007インターハイテニス結果詳報

佐賀県総合運動場テニスコート、森林公園テニスコートで2007年7月29日~8月5日のインターハイテニス競技が開催された。今回は決勝、準決勝の結果と、試合レビューなどをお伝えしていきます。

執筆者:吉川 敦文

佐賀県総合運動場テニスコート、森林公園テニスコートで2007年7月29日~8月5日のインターハイテニス競技が開催された。今回は決勝、準決勝の結果と、試合レビューなどをお伝えしていきます(なお、本文中選手名あとについている数字は学年)。

2007インターハイ準決勝、決勝の試合結果

インターハイ2007
湘南工大附
インターハイ
インターハイ2007も熱い戦いが広げられた。勝つものあり、負けるものもあり
■男子団体:18年振り2度目の湘南工大附(神奈川)
【決勝】
○湘南工大附(神奈川) VS ●長尾谷(大阪) 2-1

【準決勝】
○長尾谷(大阪) VS ●浦和学院(埼玉) 2-1
○湘南工大附(神奈川) VS ●柳川(福岡) 2-1

■女子団体:2年連続2度目の長尾谷(大阪)
【決勝】
○長尾谷(大阪) VS ●富士見丘(東京)3-0

【準決勝】
○長尾谷(大阪) VS ●椙山女学園(愛知)2-1
○富士見丘(東京) VS ●仁愛女子(福井) 2-1

■男子シングルス:2年連続で片山翔(柳川)
【決勝】
○片山翔(3)(福岡・柳川) VS ●井上悠冴(3)(神奈川・湘南工大附)6-1,6-3

【準決勝】
○片山翔(3)(福岡・柳川) VS ●伊藤潤(3)(佐賀・龍谷)8-4
○井上悠冴(3)(神奈川・湘南工大附) VS ●鵜飼元一(3)(岐阜・恵那農)8-6

■女子シングルス:1年生の奈良くるみ(大阪・大阪産大附)
【決勝】
○奈良くるみ(1)(大阪・大阪産大附) VS ●小城千菜美(2)(大阪・長尾谷) 6-3,6-3

【準決勝】
○小城千菜美(2)(大阪・長尾谷) VS ●荒木史織(3)(静岡・日大三島)8-3
○奈良くるみ(1)(大阪・大阪産大附) VS ●田中優季(3)(愛知・椙山女学園) 8-2

■男子ダブルス:1年生コンビの江原弘泰・川崎光(埼玉・秀明栄光)
【決勝】
○江原弘泰(1)・川崎光(1)(埼玉・秀明栄光) VS ●片山翔(3)・西雄馬(3)(福岡・柳川)6-2,6-1

【準決勝】
○片山翔(3)・西雄馬(3)(福岡・柳川) VS ●伊藤潤(3)・廣田耕作(2)(佐賀・龍谷)8-6
○江原弘泰(1)・川崎光(1)(埼玉・秀明栄光) VS ●奥大賢(3)・長尾克己(3)(大阪・長尾谷)8-2

■女子ダブルス:大会二冠となる小城千菜美・高畑寿弥組(長尾谷)
【決勝】
○小城千菜美(2)・高畑寿弥(3)(大阪・長尾谷)VS ●鍋谷昌栄(3)・内仲葵(3)(兵庫・園田学園)6-2,6-3

【準決勝】
○小城千菜美(2)・高畑寿弥(3)(大阪・長尾谷) VS ●奈良くるみ(1)・國瀬舞(3)(大阪産大附)8-6
○鍋谷昌栄(3)・内仲葵(3)(兵庫・園田学園)VS ●前田千夏(2)・重藤真知子(3)(福岡・筑陽学園)8-5

1年生の活躍が目立った2007インターハイ

今年2007年女子は1年生の活躍が目立った。女子シングルス優勝の奈良くるみは、ジュニアの日本代表でもNo.1。今年のウィンブルドンジュニアダブルスでも準優勝している。ボールを捉えるのが早く、しかもその中で緩急をつけることができている。使い分けもうまく、大事なところでは攻撃的なテニスを展開。頭がいい選手といえよう。技術的には、まだまだ延びる余地があり、今後さらなる飛躍が期待できる。

女子団体ベスト4の椙山女学園井上雅もジュニアの日本代表選手。シングルスではベスト8に終わったが、優勝した奈良くるみにひけを取らない。ライジングショットが得意で、早いタイミングでのクロスショットも秀逸。シングルスベスト16の古賀愛(兵庫・駿台甲英)、小和瀬麻帆(千葉・渋谷幕張)らも早い展開のテニスができ、今後が楽しみだ。

男子注目の1年生は、男子ダブルス優勝の江原弘泰。16歳以下の日本代表のメンバーでもある。シングルスでは龍谷の伊藤潤(3)に敗れたものの、守備範囲の広さ、どんな体制からでもラケット振れるバランス感覚、そして最後まで衰えない試合中の躍動感を見せてくれた。今後も間違いなく伸びるだろう。

2年連続優勝の片山翔。一年で大きく成長

片山翔がスコア的に唯一苦戦した1回戦の西尾一馬(2)(愛知・名経大市邨)。ただ戦いを終えたあと、「最近の高校生は強い」と残す余裕っぷり。彼はフューチャーズ等、国内のプロ選手が集まる大会でも活躍する実力者だ。昨年の片山は、ストロークのパワーで試合をねじ伏せることが多かったが、この大会では深く安定感のあるボールで作る「組み立て」を随所に見せていた。

またディフェンス力の向上も目を引いた。甘いボールは逃さずに攻め込み、攻撃されたボールに対してはなかなか甘いボールを相手に与えない。昨年同様の優勝ではあるが、この一年での大きな成長していた。

>>注目の監督にインタビュー>>
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