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テニス怪我予防術 ウォーミングアップ(2ページ目)

「テニス初心者のための怪我予防術」と題し、初心者、もしくは週末くらいしかテニスを行わないという人が、怪我をしないようにどうすればいいかを全5回にわたり紹介していきます。

執筆者:吉川 敦文

ココを注意、冬場のウォーミングアップ

ベンチで座ったままできるストレッチ。プレーの合い間にオススメ
最初のウォーミングアップは10~15分かければ十分ですが、プレーが断絶したごとに10~15分かけて再度行う必要があるのでしょうか? 行うことができれば高い効果を得ることは間違いありません。ただ、実際にはそれほど時間は取れないでしょう。かつ体力的にもきついと思われます。そこで、
  • 試合が終わったら少し暑くても着替えて温かい格好をする
  • 冷えないように暖かいドリンクを口にする
  • ベンチコートなど厚手のウェアや携帯カイロを用意して、体を温める
など、様々な方法を試してみてください。体が冷えていなければ、より短い時間で体を温め直せます。

ここに注意、夏場のウォーミングアップ

そもそも夏場は蒸し暑く、外に出ただけで汗ばむのに、体を温める必要などあるのでしょうか。端的に言うと、「冬ほどは必要ない」です。

体は温まっている可能性が高いので、2~3分のジョギングで問題ありません。それ以外は基本的に冬場と同じです。ただし、冬場とは逆に直接日光の当たらないところで行ないましょう。夏場は冬場とは逆にエネルギーの消耗が激しく、ウォーミングアップ自体に余計なエネルギーを奪われるのは避けたいためです。また熱射病など、気温と湿度が大いに関係する夏場特有の症状が無理をすると発生しやすいので、日陰で行うほうがいいのです。

このように書くと、「あまり動かなくてもいいの?」と思われがちですが、それは間違い。あくまでも熱量の話をしているだけで、筋肉の柔軟性や関節の可動域は広げる必要は言わずもがな当然発生します。つまり柔軟体操で筋肉をほぐす、関節の可動域を広げるという行為は、冬でも夏でも変わりません。

ウォーミングアップで防げる怪我があります。「あー、やっておけばよかった……」なんてことにならないよう、時間をかけて行ってください。

■取材協力:トレーナー豊田啓さん


<関連リンク>
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