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テニスにおける熱中症対策(2ページ目)

猛暑続きの今年の夏は一体どうなっているんでしょうか?水不足もさることながら、熱中症で倒れる人が急増しています。そこで今回は熱中症対策についてのアドバイスをします。

執筆者:吉原 浩通

熱射病の場合は専門的な治療が必要な為、冷却しながら、すみやかに病院に運ぶ必要があります。
本人は『ちょっと疲れただけだから大丈夫』といって、病院に行くことを拒みがちですが、体温調整がきかなくなると一刻の猶予も許さなくなりますので様子がおかしいと感じたらすぐに病院へ運びましょう。

冷却法には全身にぬるま湯をかけて風を送る方法や、頸部を氷やアイスパックで冷やすのが効率がよいと言われます。

熱中症を防ぐ為にはまず環境温を把握しその危険度を知ることです。
気温と湿度が高いほど起こり易くなります。
どれ位の条件で起こるかは個人差も大きく、運動量や水分摂取の仕方によっても異なってきますが、死亡事故は30℃以上で起こることが多いとされています。

日本の夏の場合は午前9時から午後3時位までは注意が必要です。
そこで、テニスの練習は出来るだけ日中は避け、夕方に30分おきに休憩と水分補給をしながら行うのがよいでしょう。
又、日中の気温が34℃を超えるような日には夕方の練習も避けたほうが賢明である。

しかしながら暑さに対する耐性は徐々に暑さに慣らすことにより向上されます。
逆に馴化のできていない人が急に暑い中で運動をして起こす場合が非常に多いようです。
暑熱馴化は1週間程度でかなりの部分が達成できるので急に暑くなったときには軽い運動を短時間行い、1週間くらいかけて徐々に強度と時間を増していくようにするとよいです。

最後に、熱中症にかかりやすい人は体力の無い人、肥満者に多くみられます。
よってそういった方は、運動量を軽減することも必要になります。
又、睡眠不足、発熱、疲労、下痢等の人も起こし易いので、そういった状況の場合は無理をせず、テニスをしない事をお勧めします。

そして来年はドリンク剤に頼ることなく自己管理、体力強化を冬場から取り組めるように準備して下さい。
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