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体験!クラブフィッティングPING編1(5ページ目)

常に革新的な製品を生み出してきたメーカー、PING(ピン)。カスタムフィッティングに注力し続け、今年、50周年を迎えたメーカーの最新クラブ選びを紹介します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

シャフト選びはわかりやすく的確

プロの使用率が高い「」G10」
タングステンを採用し、直進性が高く易しくなった「RAPTURE V2」

「Rapture(ラプチャー) V2」には、標準シャフトが3種類も用意されています。

中調子で、TOUR ADをベースにグラファイトデザイン社と共同開発された「TFC 550D」シャフト。手元調子で、ROMBAXをベースに作られたフジクラ社製、「ROMBAX LS-D」。先調子で、同じくROMBAXをベースに作られたフジクラ社製、「ROMBAX HL-D」です。さらに「G10」にも標準シャフトが3種類ラインナップされており、希望する場合は、「G10」のシャフトをカスタムオーダーで「Rapture(ラプチャー) V2」に装着可能。追加料金がかかりますが、「TOUR AD EV」や「Diamana」などの人気シャフトをオーダーすることも可能です。

これだけのシャフトが選択できるのには、クラブ選びの重要ポイントがシャフト選びにあることを示しています。シャフトは、ミート率や弾道、スイングのテンポやバランスに影響を及ぼす重要な要素です。選択肢が多すぎるとかえって迷ってしまいますが、しっかりした性能の標準シャフトが3種類あるので、まずはここから選択するとよいでしょう。

標準シャフトは、先調子、中調子、手元調子とキックポイントの異なるシャフトが3種類。打ってみてシャフトの違いを感じるのは、上級ゴルファーを除くとなかなか難しいことだと思いますが、このシャフトは、同じROMBAXベースのシャフトでも先調子と手元調子のシャフトを打つと、フィーリングの違いがはっきりわかります。中調子の「TFC 550D」はその中間といったところでしょうか。

同じロフト角10.5度のヘッドを使い、それぞれのシャフトを付け替えて試打を行い、感触と「nFLIGHT」での結果を検証します。結果は、先調子の「ROMBAX HL-D」には、一発の魅力がありましたが、やや球筋がばらつく感じ。手元調子の「ROMBAX LS-D」が球筋もそろい、飛距離も安定して出ていたため、シャフトは「ROMBAX LS-D」に決定しました。

さらに「ROMBAX LS-D」を装着して、ロフト角9度と10.5度のヘッドを比較して、試打比較。最終的にロフト角を決定します。こちらも方向性重視で、10.5度に決めることにしました。これでようやくドライバーのフィッティング完了。

「アドバンスフィッティングシステム(AFS)」でシャフトとヘッドを付け替えながらのフィッティングは、結果を確かめながら、非常に論理的にスペック選択することができました。検証が理にかなっていると、クラブへの信頼感はより増します。非常に優れたシステムだと感じました。

次回は、アイアン、そしてパターのフィッティングを紹介します。



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