ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

ゴルファーのためのウェッジ選び2(4ページ目)

アプローチスキルをあげるためにも、ゴルフのウェッジ性能には敏感でいたいもの。ウェッジのポイントを紹介する2回目は、いよいよ核心のソール形状についてです。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

”抜けが良い”とは?

ソールの接地感覚が、抜けの良し悪しを感じる決め手になる
バウンス角だけでソール形状を語るには無理があるでしょう。特に最近では、ソール全体をラウンドさせて丸みを持たせたり、多く面取りを行うことで多面的にするなどした意匠を凝らした意欲的なウェッジが次々と登場中。

ボールにコンタクトする前後でソールは地面に接地し、接地する面が大きいとヘッドの挙動はより安定します。インパクトの瞬間にフェースの向きが変わらずに水平にヘッドが抜けていくのが、球筋やスピン量が安定する理想的なヘッドの挙動。このようにボールが打てるといわゆる「抜けが良い」と呼ばれる状態になります。

ヘッドの入射角度や地面の硬さや傾斜などによって大きなソールでは、突っかかったり跳ねたりします。こうした場合は「抜けが悪い」わけで、大きなミスの要因になるため、ゴルファーには敬遠されがちです。

総じてフラットなソールのウェッジはしっかりと接地し、ラウンドの強いソールや多面的にカットされたソールのウェッジは、地面との抵抗が少なくなります。

アドレス時にハンドアップに構えるか、ハンドダウンに構えるかでもソールの接地感は変わってくる。クラブ選びでは、自分のアドレスとウェッジのソールとの相性を考慮したい
ソールの接地が十分でないウェッジはヘッドの挙動が不安定で、球筋やスピン量が不安定になりがち。こうした場合は、仮にソールが接地していなくても「抜けが良い」とはいわないのが面白いところです。つまり、適度にソールが接地しヘッドの挙動を安定させ、フェース下部でのクリーンなインパクトを促すようなソールが「抜けが良い」好ましいウェッジといえます。

ソールの形状を様々に工夫するのは、こうした「抜けが良い」状態を作るため。プロや上級者の間では、気に入ったウェッジの接地感や使い勝手をさらに良くするため、自分のスタイルに合わせソールを削ったりするのは一般的です。

>>三日月型ソールについて >>
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます