ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

ゴルファーのためのウェッジ選び1(2ページ目)

ゴルフでのスコアメイクの決め手はアプローチ。その成否を司るウェッジの性能について3回に分けて、マニアックに紹介。1回目はヘッドの形状、素材、シャフトに至るまで、ウェッジについて深く考えます。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

主流のティアドロップ型ウェッジ

現代のウェッジにも多大な影響を与えているクリーブランド「TOUR ACTION 588」。現在も愛用者が多いティアドロップ形状の代表的なモデル
現在のウェッジの多くが、ティアドロップ形状のストレークネックが主流。リーディングエッジは丸みを帯びているものがほとんどです。

ティアドロップ形状の代表的なモデルは、なんといってもクリーブランド。88年に発売された「TOURACTION 588」は、現在も多くの使用者を持ち、これ以降のウェッジに大きな影響を与えています。「TOURACTION 588」を設計したロジャー・クリーブランドは、その形状やノウハウを生かし、現在、キャロウェイで「X ウェッジ」などの人気モデルを開発。ツアープロに人気の高い、タイトリスト「Vokeyウェッジ」もこうしたティアドロップ形状といってよいでしょう。

これらの形状は、フェースを開いて使うのに適しています。フェースを開くとは、通常よりもフェースが右を向くように構えてグリップすること。より高いボールを打つことが出来、ソールのバウンスも使いやすくなるウェッジの基本的な使い方の一つです。

ティアドロップ形状とは、トゥに比べヒールが低くなっているウェッジのこと。三角ばった形が涙の粒に似ているために呼ばれるようになった
フェースを開いて使うとき、リーディングエッジに丸みがあるとアドレスしやすくなります。
リーディングエッジとはフェース面下部、いわゆる“歯”と呼ばれている部分。最近では、リーディングエッジに丸みを持たせたり、面取りといって、歯の部分を削ることで地面にささりにくく、ザックリのミスになりにくいような工夫を施しているモデルが多いです。

一方、面取りの少ないモデルは、“歯”の部分がとがっていて、ボールの赤道下に入り込ませるイメージがわきやすくなり、あたると切れ味良く、クリーンにコンタクトできます。

以前は、ウェッジというとヘッドの形状とネックの形状が喧しい議論の対象になったものですが、最近ではあまり聞かれなくなりました。それは、こうしたティアドロップ型のウェッジが主流となり、レベルを問わず多くのゴルファーに支持されているからです。

>>日本で流行のグースネックについて >>
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