ルールの施行時期は?
抜けを良くするためソール形状が工夫されたウェッジ。スピン量は溝以外の要素でも左右される。※写真はキャロウェイ「X FORGED」 |
既存のクラブで仮に新ルールに違反するものがあったとしても、一般ゴルファーは2024 年まで使用できることになっています。15年の施行期間を定められたということ。さすがに10年以上同じウェッジを使用することは稀だと考えられるので、実はほとんどのゴルファーがこのルール規制を考慮する必要はありません。その点は、ドライバーのSLEルールの際とは大きく異なる点です。
ゴルフメーカーは2010年から新ルールに適合したクラブを製作するでしょうから、2010 年以後のモデルに買い換えると自動的に新ルール適合となると思われます。プロのツアー競技やJGA 競技では、早ければ2010年から新しい規則に適合したクラブに制限する競技が開催されるでしょう。ウェッジのスピン性能は、溝だけでなく、フェース面の平面精度、ソールの抜けの良さなど多くの要素によって決まります。しかし、やはり溝はその中でも特に重要な要素。ルール規制後のウェッジのスピン性能が既存のものより落ちてしまうことは十分考えられます。
ちなみにゴルフメーカーは、2009年中に製造した角溝ウェッジを2010年以降に販売することは許されています。そのため、2009年に新ルールでは不適合になるクラブを大量に製造するゴルフメーカーが現れるかもしれません。
今回の溝規制は、主にメーカーに発信されたもので、まだそれほどゴルファーの認知は進んでいないようですが、雑誌などを通じ、今後さらに関心が高まるでしょう。
ゴルファーは、改正されるルールをよく理解し、それを遵守する姿勢が求められます。クラブへの理解を深めるためにも、一度アイアンの溝を研究してみるのもいいかもしれません。
<関連リンク>
2010年の溝の規則(日本ゴルフ協会)
ゴルフ規則(日本ゴルフ協会)
2008年ゴルフルール改正をチェック!(All Aboutゴルフ)
ついに施行!SLEルールを最終確認1(All Aboutゴルフ)
ついに施行!SLEルールを最終確認2(All Aboutゴルフ)
施行間近!SLEルールを知ってますか?(All Aboutゴルフ)
ゴルフ規則裁定集(日本ゴルフ協会)
ゴルフ規則 付属規則II クラブのデザイン