クラブフェース面の溝規制の中身とは?

フェース溝の断面図。今回のルール変更で最も重要と考えられるフェース溝の鋭さの規制は、図の"r"の丸みに基準を定めたもの
今回のフェース面の溝規制は要約すると、溝の鋭さを制限することと、溝の容積を制限することの2点です。

スコアラインと呼ばれるフェース面の溝が鋭いとスピンがかかりやすいというのは、ゴルファーであればよくイメージできるのではないでしょうか? 触ると手が切れそうなくらいに鋭い溝が入っていると、いかにもボールに喰いついてスピンがかかりそうな感じがします。

クラブフェースの溝は鋭さのほかにも、溝の幅、溝の深さ、溝の間隔などが全てスピンに影響を与えると言われています。そのため今回の規制ではそのすべてに数値が設けられています。

少し複雑ですが紹介しましょう。はっきりいって肉眼で判別することは不可能なので、参考程度に読み飛ばしてください。

溝の幅は、測定された溝の幅の50%以上が0.035 インチ(0.889mm)未満。またひとつでも0.037 インチ(0.940mm)を超えてはいけません。溝の幅は、30度測定法によって測定されます。溝の深さは、測定された溝の深さの50%以上が0.020 インチ(0.508mm)未満。またひとつでも0.022 インチ(0. 559mm) を超えてはいけません。

溝の間隔は、測定された溝の間隔の50%以上が測定された隣接する溝の最大幅の3 倍よりも小さい場合、そのクラブは不適合。溝の間隔がひとつでも測定された隣接する溝の最大幅の3 倍から0.008 インチ(0.203mm)を引いた値よりも小さい場合、そのクラブは不適合。測定された溝の間隔の50%以上が0.075 インチ(1.905mm)未満。またひとつでも0.073 インチ(1.854mm)よりも小さい場合は違反クラブとなります。

また、もっとも重要な規制と考えられる溝の鋭さの規制は、2サークル法によって説明されています。以下に引用しましょう。

(フェース溝のふちの丸みは、)2 サークル法によって決定される少なくとも0.010 インチ(0.254mm)の有効半径を有する円形状でなければなりませんし、0.020 インチ(0.508mm)より大きくてもなりません。下記の2つの基準が適合性を決めるために用いられます。

3.6.1. 上側の溝の縁の50%以上、あるいは下側の縁の50%以上が2 サークル法の要件を満たさなかった場合(10 度の角度についての許容あり)、そのクラブは不適合です。

3.6.2. 溝の縁がひとつでも外側のサークルの外(付録B 参照)に0.0003 インチ(0.0076mm)を越えて突き出ている場合、そのクラブは不適合です。


文章だとややわかりにくいですね。2サークル法による溝規制の詳細を知りたい方は、(財)日本ゴルフ協会(※PDFファイル)のサイトで詳細に解説されています。この規制により、これまで「角溝」と呼ばれたふちの切り立ったフェース溝を入れることは出来なくなりました。

>>次は、施行時期について>>