ゴルフ/最新ゴルフクラブ・用品レビュー

「新生X」が誇る充実のラインナップ(2ページ目)

ツアーステージブランド10周年の今年、発表された「新生X」の特集の2回目。アイアン5機種をはじめ、FW,UT、ボールを紹介。早くも開始されたカスタムオーダーも人気の気配。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

アイアンのラインナップも豊富

ハーフキャビティでシャープな形状の「X-BLADE 701」
小ぶりなポケットキャビティ「X-BLADE 701G」
「X-BLADE 701」は、中上級者向けに位置づけられたハーフキャビティモデル。ソール幅が狭く、抜けが良いのが特徴です。「901」と比べるとミスへの許容範囲も大きくなります。ガイドの試打では、左右のブレも小さく、飛距離も7番アイアン(ロフト角34度)で平均160ヤードを超えるなど十分なもの。打感も軟らかく完成度の高さを感じました。

「X-BLADE 701G」は、ポケットキャビティと呼ばれるバックフェースに切れ込みを入れて、重心を深く、スイートエリアを広くする工夫を施されたモデルです。ポケットキャビティは、どちらかといえばアベレージゴルファー向けのやさしさをウリにしたモデルに採用される形状。「701G」の特徴は、ポケットキャビティでありながら、非常にコンパクトなヘッドになっている点でしょう。小ぶりなヘッドを好きなのだけど、あまり難しいアイアンはちょっと…、と考えているゴルファーにはおすすめです。

ちなみにガイドの試打では、フェースのコントロールが上手く出来ず、最も前後左右にボールがばらつく結果になってしまいました。ゴルファーズドックの計測結果ではそれほど大きなミスにはなっていなかったのですが、コンパクトなヘッドを意識したせいかヘッドターンが敏感に感じられ、難しく感じました。ヘッドスピードの速いゴルファーや、積極的にフェースターンを使うゴルファーにはむしろ良くマッチするでしょう。「701」と好対照に感じます。

軟鉄鍛造の打感とやさしさを両立する「X-BLADE GR C-1」
ポケットキャビティとセミラージヘッドでシリーズ中最もスイートエリアの広い「X-BLADE GR P-1」
「X-BLADE GR C-1」「X-BLADE GR P-1」は双方ともセミラージヘッドで、これまでの3モデルと比べるとやさしさを強調したモデルです。「C-1」は、キャビティ形状でソール幅は広く、トップブレードは薄いため、かなりの低重心構造。軟鉄鍛造製で打感の良さも魅力のひとつ。「P-1」はポケットキャビティを採用し、トップブレードは厚め。周辺に重量を配分することで、スイートエリアを広くしています。

ゴルフクラブは、周辺に重量が配分されるとスイートエリアが広くなります。しかし、ヘッド上部に重量配分が多くなると、重心位置が高くなり、難しくなる要因にもなるのがクラブ開発のジレンマです。その点、「C-1」「P-1」両モデルは打ちやすさを維持しながら、それぞれに特徴を出していると思います。

小ぶりなヘッドを苦にしない中上級者は、「701」と「701G」。アイアンにもミスの許容範囲を求めるゴルファーには「C-1」と「P-1」がおすすめです。「C-1」と「P-1」は、7番アイアンのロフト角が31度となり、通常のプロモデルに比べると飛距離性能も期待できます。

「701」と「701G」、あるいは「C-1」と「P-1」と2モデルを打ち比べると、どちらのモデルがより自分のスイングにあっているか感じられるでしょう。

>>次は、FWとUTのラインナップ>>
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