サイエンスアイ ポータブルとの比較
昨年2007年発売され、大人気となったヘッドスピード計測器、ブリヂストン「サイエンスアイ ポータブル」も優れたアイテムです(「手軽に計測! サイエンスアイ ポータブル」と「使ってみました! サイエンスアイ ポータブル」をご覧ください)。「サイエンスアイ ポータブル」と「GST-2」とで、計測結果に差が出るか比較してみました。幸いセットする場所が異なるため、同じショットを2つの計測器で測ることが出来ます。クラブヘッドには「サイエンスアイ ポータブル」の計測用マグネットを装着します。
結果は以下のようになりました。
GST-2 | サイエンスアイP | ||||
NO. | ヘッドスピード | ミート率 | 推定飛距離 | ヘッドスピード | 推定飛距離 |
1. | 45.8m/s | 1.50 | 251y | 44.8m/s | 249y |
2. | 45.8m/s | 1.52 | 255y | 45.0m/s | 250y |
3. | 46.4m/s | 1.48 | 251y | 44.9m/s | 249y |
4. | 46.3m/s | 1.45 | 245y | 44.6m/s | 247y |
5. | 48.7m/s | 1.38 | 246y | 44.5m/s | 247y |
6. | 46.3m/s | 1.47 | 249y | 44.1m/s | 245y |
原因はわかりませんが、ドライバーの場合では1~3m/S程度、「GTS-2」のほうが、ヘッドスピードが速く表示される傾向があるようです。一方、推定飛距離はほぼ同じ数値という結果となりました。推定飛距離に差がないということは、ヘッドスピードの測定基準が異なるのかもしれません。参考までに8番アイアンでテストしたところ、ヘッドスピード、平均飛距離ともほぼ近い数値が出ました。
もし、ミスショットすると「GTS-2」はボール初速を加味した推定飛距離なので、ヘッドスピードのわりにかなり飛距離は落ちます。一方、「サイエンスアイ ポータブル」はヘッドスピードから推定飛距離を算出しているので、ミスショットは加味されません。
マグネットの必要ない点や、ミート率やボール初速が出る点など「GST-2」の方がバリューが高い感じがしますが、「サイエンスアイ ポータブル」は12,800円と「GST-2」の半分以下の価格なので、推定飛距離の精度に大差ないことを考えると、どちらにもメリットがあるように思います。