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ヘッドスピード測定の進化形  GTS-2登場!(3ページ目)

ヘッドスピード計測器の決定版が登場したといっても過言ではない「ユピテル スイングマルチテスター GTS-2」。多くの機能を備えた練習が楽しくなるアイテムを2週にわたり紹介していく。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ボール初速とミート率を測定可能

ヘッドスピードのほか、推定飛距離、ボールスピード(初速)、ミート率を表示。※写真は合成
ボールスピード(初速)とミート率を計測することも可能です。

ボール初速は、スピン量、打ち出し角とともに飛ばしの三要素と呼ばれていて、飛距離を決定する重要な要素。後述しますが、「GTS-2」ではヘッドスピードともにボール初速もあわせて推定飛距離を算出しているので、より正確な飛距離を表示できるのがウリのひとつ。

ミート率の表示は、ゴルフメーカーのフィッティング施設などには備え付けられていましたが、これまでの個人向けの測定器具にはなかった機能で、3万円を切る価格のアイテムとしては画期的といえるでしょう。

ミート率とは、ボール初速をヘッドスピードで割った数値で、より正確にスイートエリアでボールをとらえたかどうかの目安になります。メーカーのフィッティングなどでも用いられている指標。ヘッドスピードが速くても飛ばないゴルファーや、それほど早くなくても飛距離の出るゴルファーがいますが、それはしっかりとボールを芯で捕らえているかどうかに起因します。

ミート率は、一般的なアマチュアゴルファーであれば、1.4以上であればナイスショットといっていいでしょう。プロゴルファーは、ミート率1.5を超えていると言われています。ミート率は、そのクラブが自分にあっているかを測る目安にもなります。より自分に合うクラブを使用すると、同じようにショットしても自然とミート率が高まるためです。その点からもミート率が手軽に測れるメリットは大きいでしょう。

ちなみにボール初速は、使用したボールでも大きく変わります。例えば、飛距離の出ない練習場用のボール(ワンピースボール)は、ボール初速が低くなります。飛距離を売りにする最新のコースボールのほうがボール初速は速くなり、結果飛距離も伸びるのです。

ミート率は、練習場ボールで計測するとボール初速が低くなるため、結果としてミート率も低い数値が表示されてしまいます。つまりしっかりミートしてもミート率が低く出るという奇妙な現象がおきてしまうので、その点を加味して考えることが必要です。

実際のラウンドと同様の正確な数値が欲しいときは、ラウンドで使用するのと同じコースボールを使用して測定するべきでしょう。数種類のボールを試してみると、練習場ボールがどれだけ飛ばないかよくわかります。

>>各番手の推定飛距離を表示 >>
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