進化を続けるスチールシャフトの現在(3ページ目)

スチールシャフト人気の再来

1500万本を販売した軽量スチールシャフト「NS PRO 950GH」

一時は、商品化すらあまり行われなかったスチールシャフトを復権したのは、1999年に日本シャフトから発売された「NS PRO 950GH」。このシャフトは、スチールシャフトが持つ正確性・方向安定性などの特徴を生かしつつ軽量化を図ったもので、スチールシャフトで95ｇという画期的な軽量スチールシャフトでした（※ダイナミックゴールドは120g前後）。

「NS PRO 950GH」は発売以来、1500万本を越える驚異的な販売本数を達成し多くのゴルファーに愛用されると同時に、軽量のスチールシャフトというジャンルを完全に確立しました。現在は、ほとんどのアイアンセットに装着され愛用されると同時に、女子プロゴルファーなどにも積極的に使用されています。

多くのアマチュアゴルファーがスチールを敬遠する理由となっていた重量の重さを改善したことが、「NS PRO 950GH」の世界的な大ヒットにつながりました。また「ダイナミックゴールド」の特徴として、低弾道で粘る感触が上げられますが、「NS PRO 950GH」は比較的ボールをあげやすく、はじきの良いシャフトで、クラブにやさしさや飛距離を求めるアマチュアゴルファー向きといえます。一方でスチールシャフトの特徴であるトルク(シャフトのねじれ)の小ささによる安定感や飛距離の均一性などは確保されていて、ベストセラーモデルにふさわしい性能を備えているといえそうです。

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