スイングセッターとは?
「デビッドレッドベター スイングセッター」。練習器具として空前のヒット |
改めてこの大人気の理由を考えてみると、ミシェル・ウィーなどの有名プロが使用している事やTV媒体を使った大規模な宣伝効果なども当然理由になりますが、もっとも重要な点はレッドベター理論に裏打ちされた、「上達しそう」な器具だったからでしょう。
ゴルファーの関心は、スイングを良くすること、スコアアップすることです。TVショッピングで世界最高のティーチングプロであるレッドベターが話しているのを見ると、器具を使用することによって自分のスイングもより正しい方向に近づけるのでは? と感じます。自分のスイングには、これまで練習し培ってきたという自負と未だにままならない自分の打球への歯がゆさという愛憎の混じった複雑な感情があるもの。一からスイングを作るのではなく、練習によって自分のスイングを矯正出来る点がゴルファーの心理をつかんだように思います。
「体感」するということは練習器具を語る上で重要なポイントです。例えば、ゴルフレッスン本にかいてある事を実践する。またはレッスンを受けてレッスンプロの指導を実践する。そのプロセスには必ず言葉が介在します。その言葉を実際に自分の身体で表現するのは決して簡単ではありません。そもそも日本語には、ゴルフスイングという複雑な動きを表現するのに適した言語表現も不足していると思います。スティック型の練習器具が人気になるのは、素振りをしていると正しい動きが「体感」できるという、言葉が介在しない実践的で効率の良い練習になるからでしょう。