熱中症予防! 夏ゴルフの注意点とは
日本の夏は高温多湿で、熱中症になりやすい気候といわれています。鍛え抜かれたプロゴルファーですらダウンする夏ゴルフの熱気。熱中症で倒れ、最悪死亡事故にまで発展する例も珍しくありません。普段運動していない方は、特に注意が必要です。ゴルフはマナーのスポーツですが、同伴競技者に迷惑をかけまいと体調不良を我慢してプレーを続け。かえって症状が悪くなる例も多いよう。自分では大丈夫と思っても、強い直射日光を浴びて10km近い距離を歩く身体的負担は大変なものです。身体の不調を感じたら、まず休むということを覚えておきましょう。事故が起きたら楽しいゴルフも台無しになります。
ゴルフと熱中症
熱中症は体温が上昇することで起こる症状です。めまい、頭痛、嘔吐などの症状が現れます。重い場合、死に至る場合も少なくなく、今年もゴルフや炎天下のジョギングで尊い命を落とすといったケースもありました。関連する疾患として、脱水症状も深刻な状況を招きます。主に汗をかくことで体内の水分が不足することで起こり、熱中症の原因にもなります。暑さや運動による身体的な負担によって、心臓発作や脳卒中などを起こす場合もあります。ゴルフは実は心理的にも負担のかかるスポーツ。熱気や運動による身体的負担と勝負どころのパッティングなどによる心理的負担が重なる夏ゴルフは、一年でもっとも事故の起こりやすい季節なのです。
夏ゴルフの危険性だけを並べ立てましたが、予防をしっかりと行うことで重大な事故を防ぐことは十分可能です。体調を壊してしまっては、楽しいゴルフも台無し。既に実行されているゴルファーも多いと思いますが、自分の健康を守るためにも夏ゴルフの注意点をおさらいしましょう。
熱中症対策1:水分補給
夏ゴルフで最も重要な点は、こまめな水分補給です。夏ゴルフでは、びっくりするほど大量の汗が出るもの。脱水症状・熱中症を予防するには絶対に励行したいポイントといえるでしょう。自分はしっかり摂っていると思っていても意外に不足しがち。できれば2L。最低でも1L以上は補給しましょう。補給する水分ですが、ミネラルウォーターかスポーツドリンクがオススメ。利尿作用のあるお茶、紅茶、コーヒーは避けたほうがいいでしょう。ご存知の方も多いと思いますが、アルコールは脱水症状になりやすくかえって逆効果。内臓に負担をかける場合もあり、プレーの合間の飲酒は絶対に避けるべきです。お昼休みのとき、美味しそうに冷たく冷えたビールを飲む快感はよーくわかります。アレをやめることに耐え難い苦痛を感じるゴルファーも多いと思いますが、何といっても事故が起きたら取り返しがつきません。ここは涙を飲んで我慢しましょう。
熱中症対策2:体温を調節
熱中症は、体温が異常に上がり身体に異常をきたす症状。例えば薄着をするなど、服装を工夫することでも体温上昇を予防できます。最近では、通気性がよく速乾性のあるゴルフウェアが、多くラインナップされていて人気を集めています。また身体をクールダウンさせるための冷湿布などのアイテムが発売されているので、積極的に利用してみるのもひとつの手。もちろん日射を避けるための帽子は夏ゴルフのマストアイテムです。必ず着用しましょう。またできるだけ日陰にいることも大切です。直射日光を受けた場合とは比較にならないほど体温上昇に差が出ます。のぼり坂では、ゆっくり歩いたり乗用カートを使うなどして、運動強度を高めないように工夫しましょう。同じゴルフプレーでも夏ゴルフでの体力消耗は激しいのです。
体調管理の大切さ
ガイド自身、寝不足で富士登山に行き高山病の症状が出てしまい四苦八苦した苦い経験があります。以前登ったときは、問題なかったのですが、寝不足や疲労などによる体調不良は身体の抵抗力を損ねます。その意味では、ゴルフ前日はきちんと食事しゆっくりと睡眠をとりたいもの。特に遠くのゴルフ場に行くために早起きが必要な場合などは気をつけましょう。体力に自信のない人、普段運動をしていない人は夏のゴルフを避ける必要があるかもしれません。また統計的には年配、体重の重い人に事故が起きる傾向があります。炎天下のゴルフは過酷。自分の身体を守るためには少し涼しくなるのを待つ方法もあります。
もし、どうしてもプレーしなければならない場合は、普段からある程度熱気に慣らしておきましょう。暑い日に少し外出するなどすると身体がある程度順応します。梅雨が明けて気温が急に上がる日などに、熱中症は多く発生するのは、熱気に身体が慣れていないためです。
これらは、見聞きされてきたことのあるポピュラーな対策という気がします。「知ってるよ」という人も多いのではないでしょうか。また楽しいゴルフの前に事故の話ばかりするのも縁起でもない感じがして、ガイドとしても本意ではありません。
しかし残念ながら、ゴルフプレー中に体調を崩し救急車が出動するなどの事故が後を絶えないのが現状です。体力に自身のあるゴルファーも過信せず万全の夏ゴルフ対策で、楽しんでプレーしていただきたいと思います。
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