リシャフトの注意点
これからリシャフトを行うことを検討しているゴルファーには、ぜひ知っておいてもらいたい事実があります。それは、リシャフトなどのゴルフクラブのチューンナップに関しては、免許や認可などの資格が必要なく、器具さえあれば誰でも行えるという点です。日本ゴルフ用品協会では、「ゴルフクラブ販売技術者講習会」を行われ技術の研鑽が行われていますが十分ではなく、現実問題として未熟な技術で高度なチューンナップが行われているケースが後を絶ちません。
ガイドは、これまで多くのゴルファーと接する中で、実際にリシャフトされたゴルフクラブを多く見てきましたが、ずさんな技術で高価なパーツをダメにしているケースがなんと多いことか!
お金を無駄にし、ゴルフクラブの十分な性能を発揮できないだけならまだ良いのですが(良くないですが……)、ヘッドとシャフトの接合部分に問題があったり、シャフトの扱い方が悪かったりすると、ヘッド抜けやシャフト折れなどの事故につながる場合もあり、とても危険!
信頼できるショップや工房を探すことは、簡単ではありません。工賃やシャフトの価格はどのショップもほぼ同様で、安価にしているから技術がつたないというわけではなく、工賃が高いからといって技術が高いとは必ずしもいえません。
あえて、良いショップのポイントをあげるとすれば、以下のような事が考えられます。
1. 事前に多くの話、特にネガティブ要因についても説明してくれる
2. 工具・工房がきれい
3. 目の前で仕事ができる
4. 仕上げの美しさにこだわる
5. できないことはできないと言える
このような要素を満たしていなくても職人肌で超絶技巧をもったクラフトマンが存在するかもしれませんが、目安にはなると思います。
いきなりリシャフトを頼むのではなく、まずグリップ交換などを頼んで、対応や仕事振りをチェックするのがおすすめ。交換グリップの選択の提案、手際の良さ、仕上がりの綺麗さ(まっすぐ装着されているか)、交換前・交換後のスペックの変化の説明などをチェックしてみましょう。