ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

痛快!『間違いだらけのゴルフクラブ選び』

クラブ選びのバイブルとして、高い人気を得ている岩間建二郎プロの『間違いだらけのゴルフクラブ選び』。13年にも及ぶ試打の歴史をリスペクトしつつ、その活用法を提案します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

『間違いだらけのゴルフクラブ選び』、13年目に突入!

ゴルフ関係の書籍としては異例のベストセラーとなっている『間違いだらけのゴルフクラブ選び』  税込1680円
2007年4月、恒例の『間違いだらけのゴルフクラブ選び』(三推社)、2007年度版が発売されました。『間違いだらけのゴルフクラブ選び』といえば、1995年から毎年発売されているゴルフクラブ選びのバイブル。

著者の岩間建二郎プロは、体格的には恵まれていないながらも一本足打法(イチローの振り子打法のようなスイング。体重移動を積極的に使って飛ばす)を駆使してロングドライブを連発したドラコンチャンプです。この本では、岩間プロが実際に各メーカーのクラブを試打。辛口の評価を下すのが売りになっています。

プロやトップアマなどが試打を行いその感想を述べるという企画は、クラブ紹介の定番として雑誌などでも頻繁に行われていますが、この本の試打の特徴はその徹底ぶり。「スイングパターン別テスト法」と名づけられたそのメソッドは、次のような45通りのスイングパターンでの試打を岩間プロ自身が行うというもの。

1.ヘッドスピード別(34m/s. 37m/s. 40m/s. 43m/s. 46m/sの5種類)
2.スイング軌道(インサイドイン.インサイドアウト.アウトサイドインの3種類)
3.フェース向き(オープン.スクエア.クローズの3種類)
※これらの組み合わせが、45通り。

岩間プロは1本のクラブに対して、基本的に上記の45通りの試打を行い、さらに意識的にスイートスポットをずらして、フェースの先寄りや根元でもボールを打つことでミスへの許容範囲を確かめた上で、クラブの評価を下します。

これだけ手の込んだ試打を毎年100本以上のクラブに対して行っていることに、正直頭の下がる思いがします。これまでこのように網羅的に多くのメーカーのクラブに対して試打を行い、それぞれを評価したという例はなく、既に13年目に突入し、岩間プロ自身も「ライフワーク」と位置づけているこのクラブ評価は偉業といって過言ではないでしょう。

>>次は、本の中身について>>
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