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訴えられる!? ゴルフ事故事例 その1(3ページ目)

誰もが遭遇する可能性のあるゴルフの打球事故。実際にあった裁判事例などを紹介しながら、事故を未然に防ぐ方法を解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

事故におけるゴルファーの責任

裁判は長期間に及ぶ事も…
紹介した2例の共通点の一つに、キャディ付きプレーだったということがあげられます。どちらの例もキャディさんに「打ってもOK」という合図の後にショットを行っています。

キャディさんの注意義務やゴルフ場の教育・管理責任は、別に問われる必要があるでしょう。しかし、キャディさんの指示いかんにかかわらず、何よりもプレーを行ったゴルファーの責任が問われるのは、ゴルフが色々な意味でプレーヤーの自己責任を要求しているスポーツであるためです。

打球事故の判例では、ゴルファーは「自分の技量に応じ打球が飛ぶ可能性のある範囲を十分に確認すべき義務」があり、事故を起こしたゴルファーはその義務を怠ったという判断がされています。中には、制御の難しいドライバーを選択した事が事故の原因として、ゴルファーのクラブ選択にまで責任を課した例もあります。

これはコースでのゴルフプレーに限らず、練習場でも同様です。打ったボールが打席に跳ね返り、他のプレーヤーに当たる、素振りをしていたところ練習用のゴムティを取り替えている後ろの打席のゴルファーにクラブが当たるなど、練習場でも事故が頻発している現状があります。そうした事故の可能性について、十分に注意が必要です。

事故が起きてしまった瞬間から、楽しいゴルフは台無しになってしまいます。自然に周囲に配慮が出来、安全にプレーできるゴルファーになりたいものです。



<関連リンク>
『JGA ゴルフ規則』 
マンガでわかるゴルフマナー
ルールの王様
インターネット de ゴルファー保険 <賠償事故過去の判例>
大手町ロースクール ゴルフ事故について
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