大会直前、“優等生”から“喧嘩上等”に変わった魔裟斗
この発言の伏線には、マスコミを通して「魔裟斗を完封して、K-1を自分が背負う」と発した佐藤の言葉が先にあった訳だが、チャレンジャーとして挑む選手にすれば至極普通レベルの言葉でもあり、魔裟斗がそれに過剰反応している感は拭えない。スーツ姿で記者たちの前に現れる事も珍しくなくなった、“ジェントルマン”魔裟斗。だが、どんな笑顔で居ても、眼に宿る光は依然鋭い |
それでも時折、後輩であるHIROYAの闘いぶりに「がむしゃらさが無い」といった直言を放つ事もあったが、それはあくまで先輩としての叱咤激励の範疇。ある意味、“大人になった”魔裟斗の落ち着きぶりに、MAXという舞台のスポーツとして成熟が反映してきたわけだが、いざ魔裟斗がおとなしくなってしまうと、それに代わる人材もおらず、結局MAX自体から若干活力が失われたようにも感じられたのは事実である。
だからこそ、この久しぶりの“喧嘩上等モード”全開の発言にマスコミも色めき立つ。
いったい、魔裟斗に何が起こったのだろう。また佐藤の何が彼の怒りをそそるのだろうか。