[特別インタビュウ]
 2003/3/25
三島☆ド根性ノ助



 
 



もしろい事になった。
先日、DEEPの公式ホームページの仕事で三島☆ド根性ノ助のインタビュウを行ったのだが、三島の様子がなんともおかしい。花粉症でハナっつらと目の回りを赤くしているのはこの季節恒例の話なのだが、この日の三島はどこかがちがった。

僕としては昨年秋のDEEP参戦からU-STYLE初登場に至る経緯と、長年親しんだ修斗での活動に一区切りをつけた彼の新境地を聞こうと思ったのだが、どうも彼には別に話したいことがあるらしい。

まさか?と思ってそれとなく水を向けたところ、話題はみるみる昨年末の修斗ウェルター級タイトルマッチに向いていくではないか。

実は、当初その話はあまりしないでおこうと思っていたのである。なにしろあの五味戦での三島の出来は悪すぎたし、その前後の事情はもう十分すぎる程聞いている。(その心理的経緯に関してはこのAll about のクローズアップ記事で書かせていただいた通りである。)既に三島のシューター生活は、五味戦でもう一区切りついたものと、こちらも思い込んでいたこともあって、過去の“汚点”の話はもういいじゃないか、というのが正直なところであった。

だが、あの戦いから三カ月が経過するうちに、三島の中では五味への復讐戦をやりたいという気持ちが盛上ってきたらしい。

「これからは余生として、お客さんに楽しんでもらえる試合をやって、最後は大阪プロレスに上がりたいかなあ」とまで語り、プロレス界に片足を突っ込もうとしていた男が、今静かに執念の炎をもう一度燃やそうとしている。

たしてどういう事件が、この燃え尽きたはずのファイターの魂に火を付けたのか? それはこのインタビュウを読んでいただくしかない。しかし、正直いって、繊細でフェミニンな三島の中にこんな「ド根性」が眠って居ようとは思わなかった。元々、三島は南洋にルーツを持つ強靱な肉体的素質と、一見裏腹にも見えるテクニカルな繊細さを武器に今の地位に上り詰めた選手である。言ってみれば、「誰かをブッ潰したい」「誰かを越えてトップに立ちたい」というがむしゃらな闘争心はこれっぽっちも持たずに闘ってきた“無欲な”選手でもあるのだ。ヒョウタンから駒ではないが、この「事件」は彼にとって、ファイターとして大きな変化となる契機になるかもしれない。

今回の内容はDEEP以外のリングの内容ということもあり、関係者との協議の上、向こうに出る予定の記事からは除いたモノである。展開によっては、当然DEEPとのリンクも発生してくるかもしれない内容だが、今回は「かくて贖罪の時は終われり」の後日譚として、All about での公開することにさせていただこうと思う。