サッカー選手としての使命とは
結果として、FIFAと欧州クラブとの対立が深まる懸念を残す形とはなったが、選手達のオリンピックへの思いは叶うことになった(今後、オリンピックのサッカーはU-20になってしまうかもしれないが……)。今回の一連の流れを考えると、オーバーエイジ枠はともかく、今回のオリンピックサッカー代表はU-23という年齢制限の中で出場可能な選手は、その選手が「出場したい」と意志があれば、尊重すべきである。クラブ側が自分たちの事情だけで、選手の希望を認めないのはどうなのだろうか。選手はクラブに所属する前に、その国の国民である。母国の子どもたちに、オリンピックの舞台でプレーし夢を与えることは、サッカー選手としての義務であり、使命であるはずなのだが。
8月7日、北京オリンピック開会式に先駆けて始まる男子サッカー。コートジボワール戦のピッチに「セレステ・イ・ブランコ(水色と)」のユニフォームに身を包んだメッシが、その雄姿を見せるだろう。
■アルゼンチン/北京オリンピック予選リーグ日程
8月7日(木)対コートジボワール(上海)
8月10日(日)対オーストラリア(上海)
8月13日(水)対セルビア(北京)
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