青山直と伊野波は落選。ユーティリティ重視の選考

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OA枠の召集は叶わず真っ向勝負で挑む五輪代表。グループリーグ突破が及第点か
「おおっ」というどよめきが、記者会見場に湧き上がることはなかった。反町康治監督が発表していく選手名が、淡々と響き渡っていた。2年前にジーコが巻誠一郎の名前を読み上げたときのようなサプライズが、今回はなかったということだ。7月14日に発表された、北京五輪代表のメンバーについてである。

反町監督が率いるチームは、06年8月7日に中国・泰皇島で行われた中国戦で立ち上げられた。この試合の先発またはベンチ入りのメンバーで、北京五輪代表の18名に選ばれたのは、GK西川周作、MF梶山陽平、本田圭佑、本田拓也、FW豊田陽平の5人にとどまる。中国を完封した増嶋竜也、青山直晃、伊野波雅彦の3バックに至っては、ひとりも北京にたどり着くことができなかった。

とりわけ、青山直と伊野波は反町監督が予選で重用してきただけに、個人的にやや驚きだった。青山直の高さは攻守両面で武器になると考えていたからだが、吉田麻也と森重真人も空中戦には秀でている。どちらも複数のポジションをこなせるし、彼らふたりに水本裕貴を加えたセンターバック陣に万が一のことがあれば、MF登録の細貝萌を最終ラインに下げればいい。18人という限られた人数での連戦を想定したときに、反町監督がユーティリティ性を重視したのは当然だっただろう。