公式を覚えたらラクラクです
まだ露出のことを覚えたての時期は、「絞りが広いときはシャッタースピードはえっーと」っとどちらになるかわからなくなる場合もあることでしょう。そんなときのために簡単に公式をまとめてみました。これを覚えておけばあとは、変更した段数分だけ変えてあげればいいわけです。露出を軸にしたものですが、逆にすればシャッタースピード側からみた公式にもなりえます。
絞りの開きが広くなるときにF値の数値が小さくなるところはちょっとややこしいですが、感覚でつかんでしまえばとても簡単ですよ。
●露出コントロールの公式
絞りの開きが広くなる(F値の数字が小さくなる)→シャッタースピードは速くなる
絞りの開きが狭くなる(F値の数字が大きくなる)→シャッタースピードは遅くなる
お手持ちのデジカメでマニュアル設定ができるならいくつかの設定を試してみてるとさらにこの公式が体感できるでしょう。
で、適正露出はどうやって知るの?
露出計のひとつです。これを使ってその場の適正露出を測ります。 |
事実いまはほとんどはカメラが自動露出ではじき出してくれた数値をもとに微調整をコントロールすれば撮りたい写真が撮れるようになっています。
それでも段々専門的に撮るようになると絞りもシャッタースピードも自分で設定するマニュアル露出で設定する場合も出てきます。このときにその場の状態での光量やISO感度をもとに適正露出を出してから露出設定を行います。
きっとその適正露出はどうやって知るのかということに疑問を持つ方もいるでしょう。一番の基本やり方は露出計を使って露出を測ります。よくアシスタントの人が白い丸いものがついた物をモデルさんの顔の前にあててたりするシーンをテレビなどで見た方もいるでしょう。あれが露出計です。
最初に出す適正露出とは、とりあえずの基準値ですのでそれを目安に今回レクチャーした露出コントロールの方法で必要な露出値を計算してから撮影するわけです。
人間露出計?
人間露出系という字だとなんだか違う意味になってきますがそっちじゃありません。すいません、話が脱線しました。すごい玄人の方になってくると露出計もなく目分量や勘でだいたいの露出をはじき出す人もいるらしいです。まさに人間露出計ですよね。(これが言いたかったのでした。)私はまだそんな技量はありませんので、素直に露出計にお世話になってます。
実はカメラにも露出計は付いてますが、反射光式露出計と言ってレンズに映っている被写体の跳ね返りの光量から読む露出設定になっています。その被写体の色により反射率が左右されるため完全な適正露出を出すのには少しコツが必要です。
あまり詳しいことよりも、この段階では露出の仕組みと組み合わせはこういうものなんだということがわかっていただければ十分だと思います。
いかがでしたか、露出コントロールの方法。数字嫌いの人も慣れてくると露出の数字も平気になってしまいます。まずはいろいろ試して慣れてみることから始めてみてくださいね。
写真・テキスト 瀬川陣市
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