写真撮影/写真撮影の基礎知識

露出なんて簡単カンタン!?(3ページ目)

カメラの露出と聞いて難しそうと感じる人は少なくないはず。自分が撮りたい写真をコントロールするのに必要不可欠な露出の基本。決して難しくありません。わかりやすくご案内します。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

シャッタースピードはどんなスピード?


スピード1
1/15秒で撮影。遅いシャッタースピードのためボールの動きがブレて写りました
ついでシャッタースピードですが、これが速ければば速いだけ短い瞬間を写し撮ることができるわけです。逆に長く写し撮りたいときは遅くすればいいことになります。

よく手ブレを起こす、ということも聞きますが、この「手ブレ」とは、シャッターが開いている間にカメラが動いてしまって起こる現象です。ですので「手ブレ」を防ぐ方法のひとつとして早いシャッタースピードを選択するというワザも出来るわけです。

図にするとこういうことです。

●シャッタースピード値系列表 単位:秒

1-1/2-1/4-1/8-1/15-1/30-1/60-1/125-1/250-1/500-1/1000-1/2000-1/4000
←遅い                           速い→                     

これらの数値は一般的なカメラに設定されているもので、最近の一眼レフカメラではここの数値の間の設定なども出来るものも出ています。

スピード2
1/250秒で撮影。今度は速いシャッタースピードのためボールの動きを止めて細部もはっきり見えて写りました
シャッタースピードでは動いているものの写り方をコントロールできます。速いシャッタースピードであればあるほど動きを止めた写りになり、遅ければ動いている写りになります。写真の中で全体はきちんと写っているのに人物などは動いていてブレているものがありますが、あれなどは遅いシャッタースピードで開いている間に人物などが動いてしまったためできたブレです。先の「手ブレ」とはまた別のものです。

参考用に上からボールが落ちてくるシーンをシャッタースピードを変えて撮ったものをアップしておきます。ひとつは1/15秒と遅いシャッタースピードで撮ったもの。全体に動いている流れが写りこんでいますね。そして一方は1/250秒とスピードを速くして撮ったもの。はっきりボールの詳細まで見えます。この写り方から動きを止めるという意味がおわかりいただけると思います。

露出を知ることでこのように絞りとシャッタースピードの組み合わせで撮る写真をコントロールできるのです。組み合わせの方法などはまた次回にでも解説したいと思います。

ぜひ大まかで構いませんので露出とはこういうことなんだと理解していただけるとこれから先にいろいろご説明することがわかりやすくなります。わからなくなったら水道の例えに戻って何度も復習してみてください。


写真・テキスト 瀬川陣市
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