満月から新月まで周期的に満ち欠けする月の様子は、日本では昔から愛でられてきました。その中でも、なんといっても満月はきれいで思わずレンズを向けてしまう被写体です。地球により接近して月が大きく見えるスーパームーンも知られるようになりました。そこで今回は簡単に効果がある月の写真の撮り方をまとめてご紹介しましょう。


明るい時間帯に出ている月は撮りやすい


萬月撮影

夕焼け空に出ている月。風景の中に月を入れて構図を作り、手持ちのコンデジやスマホカメラなどでも気軽に撮影できるパターン。



夕方のまだ明るい時間帯に見える月の場合は、写真はとても撮りやすい状況です。この場合はオート設定やプログラム設定のカメラ任せの撮影モードでも十分きれいに写せます。

夕焼けが出ている中に月があるような場面では、夕焼けの風景とともにフレームに入れてみるのも効果的。ただ、風景を広く入れようとズームレンズをワイド側に設定すると月自体はフレームに小さくしか写りません。

夕焼けの風景の中に小粒でも月の存在感が写っていれば、月のある風景としての作品になります。周りの風景とともに月を撮る場合は、月の大きさよりも全体のバランスを重視して構図を整えてみるのがポイントです。

月と一緒に写す建物や風景をよく選択して構図作りをするとバランスの取れた作品になります。

コンパクトデジカメやスマホのカメラなどでも気軽に楽しめる月の撮影方法です。


月の模様は露出を調整して撮影

満月撮影

オート撮影で露出オーバーで撮れた作例。月の輪郭だけが写り、月の模様が写っていない状態。F14 1/60 露出補正なし ISO400。

満月撮影

露出補正機能で暗く設定して撮り直した例。はっきりと月の模様が表れた。F14 1/250 露出補正-3.0 ISO400。


高倍率ズームレンズなどを使って月をズームアップして撮影した時に、月が真っ白になって写っていたということがよくあります。

これは、月の周りが暗いためオート撮影では、明るめに露出設定されてしまうのが原因。作例の上の写真は月が明るく写っています。このような明るすぎる露出オーバーの写りになった場合は、露出補正機能を使い、暗めに設定して撮影しなおしてみます。

この場合は露出補正機能をマイナスに設定します。設定値は-1から-3までの間で写り具合を確認しながら調整してみてください。

作例では露出補正を-3.0に設定して撮りなおしてみました。比較してみると露出補正をかけて撮影したほうがはっきりと月の表面の模様が写っているのがわかります。

これは露出補正をマイナスに設定した分暗く写すことで、白く露出オーバーで写っていた月の模様がきれいに写せた結果です。

満月の場合はカメラを手持ちでも撮影は可能ですが、高倍率望遠を使うと手ブレが起こりやすいので、三脚を使うと安定して撮影ができます。状況に応じて三脚を使うなどカメラを固定して撮るようにしてみてください。

次のページでは、月の撮影の演出方法についてご紹介します!