実際に色を置いてみよう
この段階でビーズ屋さんへ出向いてもいいのですが、余裕があればデザイン画(ごく簡単なスケッチでOK)に色鉛筆などで着色してみましょう。
以下に具体的な手順を紹介しますが、これはビーズ屋さんで素材を見ながら色を決めるときにも応用できます。
メイン・ベース・ジョイントの考え方
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落ち着きのあるローズをメインにします |
作品をパーツに分解して、配色を考えやすくするやり方です。 まず、ポイントになる部分(メイン)の色を決めます。メインは大きなビーズや、モチーフの中心に配置されたビーズの色と考えてください。ビーズの大きさや配置にあまり差がないデザインの時(例:
8の字編みだけで作るストライプリング )は、どこからでも構わないので、いちばん強い色を設定してください。
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アンティークテイストにしたいのでベースはブロンズに |
次に、目立ちはしないけれど、全体に占める面積が広い部分(ベース)を決めます。ここはジュエリーで言うとゴールドやシルバーなどの金属に当たるので、ベースの色を自分のパーソナルカラーと合わせると、似合うアクセサリーになります。
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なじませ色にライトローズを、引き立て色にミントグリーンを |
そして、メインとベース以外の部分(ジョイント)の色を決めます。デザインによっては数色使う場合もあり、ここの色の選び方で作品の個性が決まります。基本的にはメインを馴染ませる色か、逆に引き立てる色を選ぶと上手にまとまります。
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ブロンズだけではやや単調で重そうなので、ホワイトをプラス |
最後に全体を見渡して、必要があれば微調整を行います。
同系色のときはトーン・質感重視
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まずは赤寄りのパープルを設定 |
同系色でまとめたいときは、「必ず取り入れたい一色」をまず決め、その色を中心に展開していきます。
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基準の色から明度・彩度・色相をシフトさせる |
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選んだ色を配置。配置場所を変えるとイメージが変わるので、色々試して |
このとき、全体のトーン(明るい・暗い・鮮やか・鈍い)を意識しながら色を選んでください。 右の図では、最初に設定したパープル以外の色は彩度(鮮やかさ)を抑え気味にしているので、全体的には落ち着きのある印象に仕上がっています。
スケッチをするときの注意! 一生懸命スケッチを描いても、ぴったり同じ色のビーズが店頭にない場合もあります。あくまでもスケッチは自分の中のイメージをはっきりさせ、仕上がりのイメージをつかむツールです。あまりこだわりすぎず、気軽に取り組んでください。
これで色についてはばっちり!
次のページで「素材」を選ぶポイントをおさえて、あなただけのアクセサリーを完成させましょう!