「ヨロヨロン」束芋
「公衆便女」のためのイメージ/2006年/ヴィデオ インスタレーション (C)束芋 |
束芋は、1975年生まれと非常に若いアーティストですが、アニメーションを用いた映像インスタレーション作品《にっぽんの台所》(1999年)で注目を集めました。
以後、国内外の展覧会や、<横浜トリエンナーレ 2001>をはじめとする大規模な国際展へ参加、随筆や本の装丁、新聞小説の挿絵も手がけるなど、様々なジャンルでその才能を発揮しています。
彼女がつくる作品の多くは、少し懐かしい昭和の「にっぽん」的風情が漂う風景の中に、現代社会が抱える闇──殺人や少年犯罪といった残酷で不気味な事件などを思わせるシーンがブラックに表現される映像アニメーションを利用したものです。
「公衆便女」のためのイメージ/2006年/ヴィデオ インスタレーション (C)束芋 |
今回の展覧会テーマ「ヨロヨロン」は、世間一般の「世論」と、それに惑わされる束芋本人が自虐的に認識する「ヨロヨロ」とした考えを表現した造語だとのこと。
新作の大型インスタレーション《公衆便女》《真夜中の海》《ギニョラマ》は、原美術館の空間に合わせて制作されるとのことで、楽しみな展覧会です。
※作品《ギニョラマ》は日没後のみ鑑賞が可能
【「ヨロヨロン」束芋】
■会期 2006年6月3日(土)~8月27日(日)
■会場 原美術館(東京都品川区北品川4-7-25)
■休館日 月曜日(7月17日は開館、翌18日休館)
■開館時間 11:00~17:00(水曜日は20:00まで/入場は閉館の30分前まで)
■入場料 ( )は団体料金
一般 \1,000(\900)
大・高生 \700(\600)
中・小生 \500(\400)
※学期中の土曜日は小中高生の入館無料
■問合せ 03-3445-0651(原美術館)
■主催 原美術館
詳しくは原美術館のホームページにて。
→http://www.haramuseum.or.jp
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