この時期のクラブは出会い系イベントだらけ!
芦沢教授/あしざわきょうじゅ/芸人から一念発起で若者トレンド評論家に。様々な時代背景から見る流行やトレンドを研究している第一人者。渋谷文化やパラパラを語らせたら教授の右に出る者はいない! |
ガイド:
さて、今回はクラブナンパ事情をイベントごとに切りたいと思います。まあ、出会いが期待できるイベントだよね。どうなのか? 最近、出会い系のイベントが増えてるクラブってあるの?
芦沢:
まずクラブの現状からおさらいすると、この時期はお客さんの入りが悪い。もちろん年末は入ったんだけど、それ以外はどこも半減。特に1月、2月はヤバいですね。
ガイド:
まあ、飲食業界全体がそうだからね。
芦沢:
それで例年多いのは、年末の稼ぎ時に警察から「ちょっと風営法があるから閉めろや」と指導があって、でも稼ぎ時だからと営業しているところにガザが入って3ヶ月の営業停止になり、それで「改装」を理由に閉めるクラブは多かった。
ガイド:
営業停止のリスクがあっても年末に稼げるだけ稼ぎたい。むしろコストに見合うだけの数字が期待できないから閉めたいぐらいだ、と。
芦沢:
はい。なのに今年はどこも閉まってない。理由は単純で、出会い系のイベントならこの時期でも客が入ることが分かったんです。つまり、この時期のクラブは出会い系のイベントだらけです!
ガイド:
出会い系のイベントだらけ! それはいい話だね。でも、何で去年は閉めたのに今年は営業できてるの?
芦沢:
例えばキャメロットは年末にガサが入って、年始から閉まるって言われてたんですけど、結局閉めなかった。クラブが閉めてる時期というのは、本当に営業停止になってる他に、指導程度で済んでいるのに自主的に閉めてる場合もある。今年は、出会いパーティという形でオールナイトじゃなくても成立するイベントを提示できたからです。
ガイド:
なるほど。昼のイベントしかり、夜しかり、出会いイベントなら法令を遵守してできる、と。では、出会いイベントが増えた背景は?
芦沢:
それは出会い系のイベンターたちが、音が主導より出会い主導のイベントの方が客が来ることに気づいたんです。これは僕の回りのイベンターの話ですが、いま、女のコ30人に「出会い系のイベントやるから来て」と誘うと、倍の60人くらい来たりする。クラブは抵抗あるけど、出会いイベントなら友達も来やすいんでしょうね。