屋上テラスは"運命のBAR"

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写真は"運命のBAR"として親しまれる屋上テラス。残念ながらメンバーのみの利用に限られている

夜遊び上手なエピキュリアンなら、もう知っているだろうけど、僕の愛するプレミアム・ダイニング『coreeda(コリーダ)』には、"運命のBAR"の異名を持つ広大な屋上テラスがる。雨天時はクローズなため、訪れてみて初めて出会える一期一会な魅力が、そう呼ばれる所以。

西麻布の夜空を360°見渡せる爽快なパノラマはもちろんのこと、さらに感動的なのは、日々の疲れを優しく包み癒す、全て「ロイズアンティーク」でまとめられたグローブ型のソファたち。「テラスでソファー?」と驚く向きも多いが、外用の固い椅子で済ます店が多いなか、最高のリラクゼーションを目指す同店は本気だ。だからといって、決して堅苦しくなく春はお花見、夏はかき氷、秋は干物、冬はおでん等々、季節を感じられるイベントがいっぱいだ。この計算されつくしたテキトー具合も"運命のBAR"の魅力だろう。

カジュアルな接待で利用したい

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写真上/"ドラキュラの間"と呼ばれる1階の個室。写真下/清潔感溢れる2階のメインダイニング
さて、同店。ところは西麻布交差点のほど近く。庭付きのビル一棟まるごと系のレストランで、大通りから一本奥に入った路地裏にあり、辺りは驚くほど静か。1階から3階、そして屋上までコンセプトが異なり、何度訪れても飽きない。それでは、まず、各フロアを順に説明したい。

1階は中央に約20名を飲み込む大きな大理石のテーブルが置かれた個室。名前は出せないが、デザインも手掛ける有名アーティスト氏も常連だというこの部屋は、真紅を基調とした内装で、氏によって"ドラキュラの間"と名付けられたそう。そしてもう一つ、庭にはテラス席も用意されていて、天候が良ければ食事も出来るという。

続いて2階のメインダイニング。1階と対象に清潔感溢れる白とオレンジのインテリアで、居るだけで癒されそう。「エルテ」の版画がさりげなく飾られていたり、ショーケースには「TULB」のネクタイがセンス良くディスプレイされていたりと、料理を美味しく食べるための工夫が随所に散りばめられている。嫌らしくなく、そこはかとない高級感は訪れ者を引き立て、記念日やウェディングにピッタリだ。

同店の目指す"愛の溢れるおもてなし"

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写真は3階の半個室ラウンジ。ハバナ産シガーも楽しめる
そして3階へ。"マフィアの会合ルーム"と名付けられた同フロアーは、半個室のブースが8つ。ダークカラーで統一され、インテリアは屋上テラスと同じく全て「ロイズアンティーク」。用意されたハバナ産のシガーが、ちょっと危ない夜を演出してくれる。

「料亭ほど堅苦しくなく、それでいてカジュアル過ぎず。フツーに美味しく食事が楽しめるお店でありたいと思います」とは、同店の支配人。ナイフとフォークが苦手な方には箸が用意されており、また、全館禁煙ではないが食事時にタバコを吸う人はほとんどいないなんて、同店の客層の良さが伺えるエピソードだ。

残念ながら3Fと屋上テラスはメンバーのみの利用だが、まずはメインダイニングで店名の由来(※映画「愛のコリーダ」より)でもありコンセプトでもある"愛の溢れるおもてなし"を体感して欲しい。同店のファンになり、季節を感じられる極上のフレンチに身を任せているうちに、メンバーへの道が開けているかもしれない。