男の夜遊び/男の夜遊び関連情報

近くて遠い「隣の新宿ゴールデン街」(2ページ目)

今回お届けするのは、都会のバラック酒場・ゴールデン街の初心者ガイド。ということで、去る東京ミッドタウンのオープンで沸き返るゴールデンウィーク直前の週末、新宿歌舞伎町に取材でへ訪れた。

大脇 克浩

執筆者:大脇 克浩

男の夜遊びガイド

都会の真ん中に残るバラック酒場を夜散歩

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写真上/演劇仲間が集まる『Barクラクラ』のオーナー外波山文明氏。写真下/鉄板焼き、お好み焼き、煮込みなどすべて旨い『ばるぼら屋』。まずはここで食事してみるのもいいだろう
さて、歴史のお勉強はこのくらいにして、ゴールデン街の歩き方を少しばかり見てみたい。ゴールデン街に行くには、JR新宿駅から歩くと、区役所通りから可愛い子犬たちを見ながら角のペットショップを右に曲がるコースと、靖国通りから石畳の遊歩道「四季の道」を抜けるコースとがある。店は夜7時ごろからポツポツと営業を始め、最盛期は夜10時を過ぎてから。

では、昼間のゴールデン街はというと、店は閉まっており、閑散としている。私有地であるため、この地の地主であり、店の2階・3階が自宅の古くからのオーナーもいて、買い物や仕入帰りのオーナーに出くわしたり、この街の隠れた住人である猫に遭遇したり、店主が店先で洗濯機を回したりと、懐かしくも微笑ましい光景が垣間見れる。

腹ペコなアナタは、ゴールデン街の入り口付近には食事ができる店が多く、寿司なら『花園太助寿司』、鉄板焼きなら『ばるぼら屋』などで食事を済ませ、その後バーへと向かう、といった遊び方がいいだろう。

先にも述べた通り、この街は「まねき通り」を跨ぐゴールデン街と新宿三光商店街の2つから成り、通りにはそれぞれ名前が付けられている。ゴールデン街はG1、G2に別れており、G2には新宿ゴールデン街商業組合の理事長をされている外波山文明氏の店『Barクラクラ』がある。壁には芝居のポスターが貼られ、外波山氏は芝居や舞台で活躍中の役者でもあり劇団『椿組』の座長でもあり、演劇仲間の交流の場として親しまれている。

一方、新宿三光商店街は花園1~8番街に別れており、3番街には90歳の名物ママの店『美砂』、同オーナーが経営しておりハシゴに最適な『ばるぼら屋』『ボルチモア』『原子心母』が3軒続く。通りの終わり、花園交番前には『椿組』も時々公演する『新宿ゴールデン街劇場』がある。また、理由は判然としないけれど、この通りはゲイバーが多いのも特徴だ。

花園5番街には、この地で一番古くから営業する『せっちゃん』が。上階を自宅にしている店が多い通りでもあり、そして、最後に花園8番街へと続く。
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