男の夜遊び/男の夜遊び関連情報

そうだ、ホテルスパに行こう!(2ページ目)

男性の利用者が急増しているというホテルスパ。そのヒミツを探るべく、世界三大スパのひとつとして各地の高級リゾート地で愛されている最高峰のリラクゼーション「マンダラ・スパ」を体験した!

大脇 克浩

執筆者:大脇 克浩

男の夜遊びガイド


心と体をメンテナンスする「バリニーズ・マッサージ」

画像の代替テキスト
バリニーズ・マッサージでは4種類から、その日の気分によってマッサージオイルを選べる。
などと考えながら汐留にあるロイヤルパーク汐留タワーのエレベーターを、地下2階まで降りて、「マンダラ・スパ」のエントランスに行く。民族風の衣装を着たレセプショニストが笑顔で迎えてくれる。まずは受付すぐそばのソファーに座り、カウンセリングを受けるのだ。

といっても堅苦しいものではなく、レモングラスの匂いのするバラの形をしたおしぼりで顔を拭き、保温効果があるというジンジャーティー(しょうがのティー)をいただきながらのリラックスしたもの。「マンダラ」という名の通り、悟りの境地への予感が高まる。

コースは「バリニーズ・マッサージ」、50分で14,700円。同じ料金で温めたオイルでちょっと強めの「サマルパン・マッサージ」もあるが、体だけでなく心もほぐしてもらおうとこちらを選んだ。

カウンセラーが4種類のアロマを手に着けてテイスティングされる。MANDARA OIL、EXOTIC SPICE OIL、HARMONY OIL、TRNQUILITY OIL。僕はバニラのような香りの「TRNQUILITY OIL」にする。

するとセラピストが「お疲れですか」と一言。聞けば、一番リラクゼーション効果が高く、男性でコレを選ぶのは疲れが溜まっている証拠なのだという。そうか、やっぱり疲労がピークなのか。散歩の次の日ということもあり、妙に納得させられた。


画像の代替テキスト
トリートメントの前後に何度でも入れるハイドロバス。血行促進や心身のリラックスに効果アリ。
5つのお風呂と2つのサウナがある「ハイドロバス」は、肌や筋肉、神経器管などに効果があるという。トリートメント前に入ることで体を温め、マッサージ効果を高めるのだ。僕が気に入ったのは「シルクバス」。湯船はミルクのように白い。それはあとでミクロの小さな泡だとわかるのだが、肌をミルクでコーティングしたようにスベスベになった。

喉がカラカラだ。あがって、家具や調度品などバリ情緒たっぷりのリラクゼーションルームで冷えたジンジャーティーを一気に飲み干した。……と、そのつもりだったけれど、喉にしょうがの刺激を感じて全部は体が受け付けない。近くにいた男性スタッフに聞くと、喉や肺が疲れていると微かな痛みを感じるのだという。うーん、タバコ辞めますか。

女性だけに独占させるのはもったいない

画像の代替テキスト
男性用のトリートメントルームは3部屋。南国風の雰囲気や熟練のマッサージ技能で究極のリラクゼーションへと誘う。
日頃利用している安マッサージで眠ることはない。それは痛みがくるんじゃないかという不安が常にあり、体にギュッと力が入ってしまうからだ。これから襲ってくるであろう痛みを予想して、全身を硬直させる。結果、筋肉が伸縮してしまい、マッサージ師がより力を込めなくてはならず、痛みを感じでしまうのだろう。また、マッサージ師との相性も大切だ。マッサージは、揉みほぐす手と体との会話でもある。機械で調整されたものでないので、常に一定とは限らない。相性の合うマッサージ師に巡り会うには、何回も通う必要があるだろう。2人の距離をグッと近づけるべく、オイルは、文字通り潤滑油の役目を果たす。

コリをほぐし、血液循環を改善し、心と体をリラックスさせる効果があると聞いていたが、特に心のリラックスは相当なもので、痛みやこれから起こるであろうマッサージへの恐怖は皆無に等しい。マッサージされる手にすべてを委ねてもいいという安心感は相当なものだ。指先が緩やかに肌を滑り、ほぐれたところでゆっくりと深い位置まで浸透していくよう。気づくと、オイルを拭き取る終わりの作業だった。

クラクラして、ベットからなかなか起きあがれない。ここで初めて、熟睡していたことに気づかされる。全身がキレイになった感覚がある。それを確認するように、もう一度、シルクバスへ。サウナへ入り、直ぐに出て、立ったままで肩まで浸かれる深いジェットバスへ移動。気づくと、全部のバスタブにちょっとづつ入るという子供のような行動をしていた。脳が冴え渡り、思わず「オー!」と声を上げそうになって、我に返った。あがって、鏡の前に現れた中年オヤジのボテッとした体は、サイテーに美しい。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます