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悪趣味・ヘンタイ映画!あなたは観ますか?(2ページ目)

名作映画ガイドがお届けするバッド・テイストムービー!なんだか矛盾しているようでもありますが、エッジを超えればとんでもないARTが見え隠れするかもしれません?鑑賞するかどうかはあなた次第!

執筆者:中野 豊

死体が主役?の映画とは

ネクロマンティック
1987年/ドイツ映画『ネクロマンティック』
死体によりてんやわんやになるコミカルホラーはアルフレッド・ヒッチコック監督の『ハリーの災難』。

カナダの女流監督リン・ストップケウィッチが描いたのは、死体に異常な関心を寄せる女と彼女を愛する男の異色なラヴ・ストーリー『キスト』。

そして極めつけはドイツホラーの帝王!ユルグ・ブットゲライト監督の『ネクロマンティック』です。死体回収業者のロブは死体愛好家で、ネコババした死体をコレクションにし、死体愛好家の恋人と共に死体を愛でる幸せな日々を過ごしています。そんなある日、ロブは腐乱した死体を丸ごと手に入れました……。
その他ブットゲライトは『死の王』、『シュラム』を演出。それからコンドームが男のナルシスを襲うコメディだかホラーだかわからない『キラーコンドーム』の製作(主に特撮)にも関わっています。また本作のデザインは『エイリアン』のH・R・ギーガーが担当しました。

悪趣味映画の中の二大傑作

ソドムの市
異常行為を徹底的に描写した『ソドムの市』
『ソドムの市』

第二次大戦末期のナチ占領下の北イタリアで、ファシスト4人が大勢の少年・少女に変態行為を強要するというとんでもない物語。耳をそいだり、舌を抜いたり、排泄物を浴びせたりと醜悪な場面の連続!

マルキ・ド・サドの「ソドムの百二十日」をヒントに創りあげたイタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニの遺作です。

1975年『ソドムの市』を撮り終えた直後のパゾリーニはローマ郊外の海岸で轢死体で発見。本作に出演していたエキストラの少年にパゾリーニ監督が男色行為を強要して殺されたと当局は発表しましたが、ネオ・ファシスト、マフィアなどによる暗殺説もあり事件の真相は謎のまま。

[作品情報]
・1975年/イタリア映画
・上映時間:118min
・監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
・出演:パオロ・ボナチェッリ、ジョルジオ・カタルディ、カテリーナ・ボラット

最後の晩餐
エログロ・グルメ映画『最後の晩餐』
『最後の晩餐』

ある邸宅にあらゆる食材を持ち込む4人の男。連日連夜美味しい物を食べ続けようということで、美女たちも連れ込みそちらのご馳走も食べ放題……。なんと羨ましいと思っているとだんだんオカシなことになってゆきます。

食べるのもヤケ食いで、詰め込むだけ腹に詰め込むという鬼気迫る状況に……。彼らは食べて死ぬのを競いにこの邸宅にやってきたのでした。後半はグロテスクな場面の連続!人間の愚かさ奇異さを考えずにはいられません。

[作品情報]
・1973年/フランス=イタリア映画
・上映時間:130min
・監督:マルコ・フェレーリ
・出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ウーゴ・トニャッツィ、ミシェル・ピッコリ、フィリップ・ノワレ


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