怪人・モンスター映画のセレクト10(3ページ目)

オリジナルを超えた？続編
『フランケンシュタインの花嫁』

前作で死んだと思われていたフランケンシュタインのモンスターが生きていたという痛快な二匹目のどじょう『フランケンシュタインの花嫁』

まず知っておいていただきたいのは「フランケンシュタイン」という名は、人造人間を創り出す博士の名で、顔中継ぎはぎのモンスター名ではありません。さて本作は、当時ユニバーサル映画が得意としていた恐怖映画の中で偶然出来上がった傑作・1931年の『フランケンシュタイン』の続編ですが、こちらの方が面白かったので10選に加えました。ご鑑賞の際は『フランケンシュタイン』→『フランケンシュタインの花嫁』の順で観ることをオススメします。

物語は、プレトリアル博士がフランケンシュタイン博士を脅し、モンスターの恋人づくりをはじめるというもの。見所は女モンスター役エルザ・ランチェスターの好演！ 続いての第３弾『フランケンシュタインの復活』も上出来ですが、傑作の前２作には及びません。

[作品紹介]
・1935年／アメリカ映画
・上映時間：75min
・監督：ジェームズ・ホエール
・出演：ボリス・カーロフ、ヴァレリー・ホブソン

バッドテイストなパロディ映画
『悪魔のはらわた』

『処女の生血』の前のアンディ・ウォーホル監修作品『悪魔のはらわた』

フランケンシュタイン博士は、女性人造人間を完成させ、男性人造人間の作製中であとは頭の調達だけ。博士は人造人間同士に子供を生ませようと目論んでいたのです。ある日、近くに住む美男子を発見、首を切断し頭を完成まじかの人造人間に取り付け、いよいよ男女の営みをさせ出産を！と願うのですが、頭の男はホモセクシャルで女性に興味を示さないというオチがつきます。

公開時、3D上映された本作は、劇中内臓が観客の目の前に迫るという、グロテスク趣味満載のコワ面白い快作となっていました。

[作品紹介]
・1973年／イタリア＝フランス映画
・上映時間：97min
・監督：ポール・モリセイ
・出演：ジョー・ダレッサンドロ、ウド・キア

フランケンシュタインを題材にした爆笑コメディ
『ヤング・フランケンシュタイン』

ジェームズ・ホエールの傑作怪奇映画フランケンシュタイン映画のパロディ『ヤング・フランケンシュタイン』

曾祖父のフランケンシュタイン博士の実験を継ぐため、脳外科医のフランケンシュタインが古い記録を頼りにモンスターを再生したまではいいのですが、そこから抱腹絶倒の展開が待っています。

コメディ映画づくりの天才メル・ブルックス監督の最高作にして、怪奇映画のパロディ映画としてもダントツの面白さです。

[作品紹介]
・1974年／アメリカ映画
・上映時間：106min
・監督：メル・ブルックス
・出演：ジーン・ワイルダー、ピーター・ボイル、マーティ・フェルドマン、 マデリーン・カーン 、ジーン・ハックマン、テリー・ガー