トム・クルーズ『ワルキューレ』来日会見レポの続きです。
隅々まで目線を配るトム・クルーズ。「大丈夫?」「ちゃんと撮れてる?」と声をかけてくれる思いやりにあふれた人。 |
知り合いを見つけると思いっきり手を振り、満面の笑みを見せる場面もありました。その写真は前のページの一番下です。 |
本作ではシリアスな場面ほど現場の雰囲気は明るかったそうですよ。トム・クルーズが一番好きなのは「“映画作り”&“ファミリー”」。そして映画作りへの姿勢は「“ベストを尽くせ”&“楽しくなくちゃ”」。
シュタウフェンベルク大佐のお孫さんが撮影現場を訪問しアドバイスをくれることもあった、とか。実は大佐の家系は大家族。トム・クルーズは大佐の親族あてに「60枚から70枚のポスターにサインをした」そう。
いつになく精悍でシャープなトム・クルーズ。移動する姿も颯爽としていて、実に若々しいのでした。 |
「じゃ、右側から順番に目線を送るからねぇ」って感じに。テキパキ! やはり仕事のデキる男はちがいます。 |
ベルリンで撮影したことについて「何度も訪れたし、ベルリンの街を歩いたことで感じたこともある。子供のころにローレンス・オオリヴィエがナレーションを務めている第二次大戦についてのドキュメンタリー番組を見たことを覚えている。その時に感じたなぜ?という疑問を知る機会になった。それは、アメリカの学校教育では教えていないことだ」
今回は笑顔がなくて残念。という記者のコメントに対し次回作でとびっきりの笑顔を約束するよ、と返したトム。とはいえ、劇中は緊迫ムードばかりではない。トムいわく「作戦決行の前に娘を見つめるまなざしに込めた。そこに未来の世界や子供たちを危惧する思いを抱いている。また、ラストで去りゆく妻を見つめるシーンはとても詩的だと思うよ」