■10月21日
けやき坂で行われたレッドカーペットイベントには約300名の著名人が集まりました。和服姿の女性を登場させる和テイストな演出、また東京国際映画祭として初のファッションショーも催されました。レッドカーペットを歩いた著名人の方からのコメントを一部ご紹介しますと…、「歩く速度もぜんぜんわからなくて…実は初めてだったので本当に緊張しました」(『アジアンタムブルー』主演、阿部 寛)。「けやき通りは、よく通るのですが初めてきた土地のように感じてとても感動しました」(『こおろぎ』主演、鈴木京香)。「楽しかったです。ドレスを着飽きたので、こういうファッション(=毛皮+ジーンズ+ブーツ。共演者の玉山鉄二も似たファションでした)で参加しました」(『手紙』主演、沢尻エリカ)。「レッドカーペットを金田一耕助の衣装で参加したので、金田一耕助に恩返しできたような気がします」(『犬神家の一族』主演、石坂浩二)。韓国の花美男、イ・ジュンギには、沿道のファンから大歓声が沸き起こりました。
六本木ヒルズ・アリーナでは、クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作『父親たちの星条旗』(オープニング作品)PRで来日中のメンバーと『硫黄島からの手紙』の日本人キャストが集合。互いにエールを交わすイベントも行われました。その際、渡辺 謙とクリント・イーストウッドからそれぞれビデオレターが寄せられました。
渋谷Bunkamuraで行われた『王の男』(オープニング・ナイト作品)舞台あいさつは、イ・ジュンギとイ・ジュンイク監督が揃って登場。韓国語で呼びかけるファンも多く、イ・ジュンギはピースサインや、手を振り返すなど愛嬌タップリ。国際映画祭ということで、英語通訳が行われると、ふむふむとうなづいたり、「イエス」と返答するなど、おちゃめな一面を見せました。
そしてグランドハイアット東京で催されたセレモニー。トップバッターは、「『王の男』コンギル役のイ・ジュンギです。本当に緊張しています。第19回東京国際映画祭、開幕を宣言します」と日本語で開幕宣言。トリには、安倍首相がご登壇。「大の映画ファンです」と、3本の映画をたとえにあげて――『ALWAYS 三丁目の夕日』で経済成長について、『ターミナル』で個人と国との関係について、『ミリオンダラー・ベイビー』で家族など何かに帰属する意味――を述べ、「このように映画は素晴らしいメッセージを持っています。思い出を分け与えてくれます。どういう気持ちで観たのかを覚えています。誰と観に行ったかも大事だと思います」「初めてのデートで観た映画は、今でも覚えています。その映画がなんであったかは、家内の手前内緒にしておきます」に会場から笑いがおきました。「発信力を強く、世界から評価されるように。世界がアジアの映画を受け止めてくれるよう、この映画祭は相応しい場だと思います」と話されました。映画の発展を支援していきたい、という言葉に大きな拍手も沸き起こっていました。映画好きが集う場所にマッチした内容でセレモニーの言葉をしめくくられました。明日は日曜です。お休みで、ドコに行こうか迷われている方は、ぶらりと立ち寄られてみてはいかがでしょうか? 監督や俳優さんとバッタリなんてことも期待できるかも。
19th Tokyo International Film Festival - Opening Ceremony
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