『キングダム・オブ・ヘブン[Kingdom of Heaven]』来日会見
リドリー・スコット監督
[2005/3/7] 撮影に使用した衣装が展示されました
|
5月14日(土)~公開の『キングダム・オブ・ヘブン[Kingdom of Heaven ]』(配給:20世紀フォックス)は、オーランド・ブルーム初主演でおくる、愛と感動の超大作ヒューマン・ドラマ。『グラディエーター』でアカデミー賞12部門ノミネート、作品賞ほか5部門を制し、いまやハリウッドを代表する巨匠監督であるリドリー・スコット監督が来日され、東京・新宿のパークハイアット東京にて会見を行いました。 12世紀のフランスエルサレムを舞台に、正義、真実そして勇気を信じ<天国の王国>を追い求めた一人の騎士の愛と感動のヒューマン・ドラマであり、空前のスケールで描かれたスペクタクル・アクション巨編。 実は、当日は午前9時半から、都内の別会場にて『キングダム・オブ・ヘブン』スペシャル・プレヴューが実施され、フッテージ上映、その合間には、リドリー・スコット監督による映像解説が生で行われました。この貴重な体験をできたかたは、数百名のみ。その後、場所を移動して、こちらの会見となったのです。このプレビューは、完成版の4分の一ぐらいの長さとのこと。あくまでも「雰囲気を感じてもらえる程度」で、監督は会見中にも「音楽も仮です。」と付け加えていました。 音楽は、これまで7作組んできたハンス・ジマー氏ではなく、あらたにハレー・グレグソン=ウィリアムス氏になる。これは単にハンス・ジマー氏のスケジュールが合わなかったからだそう。 『グラディエーター』の成功以降、『トロイ』 『キング・アーサー』 『アレキサンダー』と古代史映画が続々と制作されている。なかでも最も成功した作品を監督されたことに注目が集まり、古代史映画の成功の秘訣?てきな質問が多かったです。「それを知っていれば、ここに座っていないでしょう(笑)。誰もその秘訣は知らないでしょうね。スポーツの試合のようなもので、分からない。分からないからこそ、映画作りは興味深いわけです。」 「『事実は小説より奇なり』ですね。十字軍の行われた、2世紀にわたる175年間。そのなかでも「騎士」を描きたいと思いました。リサーチを重ねていたときに現在と近いものがあることがわかり、人間は、まったく過去から学んでいないんだということが分かりました。」 過去の作品と比べてどんな違いが? と聞かれると、「これまでに作られた十字軍の映画はそれほど数が多くないと思います。4、5本あって英語だけでなく、ロシア語のものもあったと思います。人間ドラマの有無ですね。人間ドラマといえば、デビッド・リーン監督が浮びますが、人々の心に響くストーリーを大切にしています。」 ズバリ!作品の見どころは?「「たくさんありすぎて…全部は言いきれないんですが。一番の使命は、<観客をその世界に連れてゆくこと>だと思います。その世界を体験していただきたいと希望しています。政治的なこと、宗教的なこといろんな考えが浮ぶでしょう。そういうきっかけになってくれればと思います。」 また「自分はドキュメンタリー作家ではないから、まず皆さんに物語を楽しんでいただきたいのです。二人を除いて、すべてのキャラクターは実在した人物で、出来事も史実に基づいています。」 脚本家により徹底したリサーチ、脚本段階でのムスリム学者による監修、撮影後にも学者による監修を行っており、磐石な体勢のようす。 花束贈呈は、小倉優子さん。『キングダム・オブ・ヘブン』の雰囲気にあわせた衣装で登場。 4月には、キャストとともに再来日してくれるとのこと。オーランド・ブルーム氏も来てくれるかな? ⇒『キングダム・オブ・ヘブン』? 『キングダム・オブ・ヘブン』【キャスト】 【十字軍運動】 |
※記事・画像の使用は、版権を有する映画配給会社等の許諾を得て掲載しています。
※記事・画像の使用・転載は、営利・非営利を問わず禁止です。
※リンクは、大歓迎です。詳細は右上の▲リンクをご覧下さい。
※Photos(c) Julie Minami - All Rights Reserved. Use is restricted to this website in promotion of "Kingdom of Heaven" Photographs may not be copied for use elsewhere including other Internet sites without permission.
『映画』トップページへ戻る |