『スパイ・バウンド』―殺し屋だって、スパイだって…本当の私をみて
『ジュリア』や『ニキータ』『グロリア』とは、政治活動家、殺し屋、マフィアのボスの女、といった主人公の女性をタイトルにした映画。こういった作品はフィクションが多いものだが実在する女スパイの証言によって1本の映画が完成した、それが『スパイ・バウンド』。1985年、世界を震撼させた「虹の戦士号」爆破事件。フランスの核実験に反対するグリーンピースへの威嚇のため、フランス国家の指令をうけ夫婦を装った男女のスパイが、その船を沈没させた。が、二人はニュージーランド警察に逮捕される。その女スパイ、ドミニク・プリウールの証言に基づいているのだ。女スパイを演じたのは『パッション』『マトリックスレボリューションズ』のモニカ・ベルッチ、夫婦を装った男スパイには『オーシャンズ12』のヴァンサン・カッセルが扮した。スパイの離れ業を描く映画は、数々あれど、『スパイ・バウンド』では普通の生活をおくりながらも、日々、プレッシャーと闘う姿が前面に描かれています。『トゥー・ウィークス・ノーティス』は名門ハーバード大の法学部卒の完璧な女性弁護士のルーシー(サンドラ・ブロック)、でも実は…。スパイじゃなくても仕事を持つ女性は、少なからずそういう気持ちを抱えているでしょう。
(C)2004 LA CHAUVE SOURIS - CARCHARODON - TF1 FILMS PRODUCTION - 120 FILMS -GIMAGES FILMS - ALQUMIA CINEMA(Espagne)- MEDUSA FILMS SPA(Italie).
『スパイ・バウンド』監督&共同脚本: フレデリック・シェンデルフェール原題『Agent Seacrets』字幕:松浦美奈[2004年/フランス/110分]配給:コムストック2005年1月29日(土)~
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『ニキータ』
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『トゥー・ウィークス・ノーティス』
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仕事を抱えている女性のプレッシャーを理解してくれる男性像。モニカ・べルッチとヴァンサン・カッセルの二人は実生活でもパートナー。モニカ・べルッチがいつまでも美しいのは、ヴァンサン・カッセルのサポートがあるからね。きっと。 |