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村上龍の自伝的小説の映画化、妻夫木聡主演 『69 sixty nine』完成会見6/9(2ページ目)

【試写会プレゼント】7月10日(土)~公開。青春とはロックとエロスとハッタり!と、宮藤官九郎の脚本、期待の新星・李相日(リ・サンイル)監督、妻夫木聡氏、安藤政信氏が共演。完成会見のレポ。

執筆者:南 樹里

「どうも妻夫木聡です」。(やや間があって)「台本で初めて声をあげて笑ってしまいました」と作品を語り始め。李相日監督のことは「『青 chong』『BORDER LINE』も観ていまして…どういう方なんだろうな」と思っていたんだとか。それで「計算高い人なのかと思ったら「一緒にやってこうぜ」っていう兄貴的なかんじ」だったので「楽しく撮影しました」。

共演の安藤氏のことは「初めに会った時からこの人とはあうなと思った」という。「撮影中も一緒に居ましたが、気がついたら撮影が終わっても一緒にいて焼肉たべたり…」していたんですって。本当に意気投合した感じ。会見中も、お互いの発言の後で(机の下で)握手を数回(1ページ目の写真にチラッと)。撮影した「佐世保は暑くて、でも冷房がなくて…メイクしても、すぐに落ちてしまうようなかんじで…」と(記事が書きやすいように)いっぱい話そうとしてくれる。

69~sixty nine妻夫木聡氏 69~sixty nine一生懸命に話してくれる妻夫木聡氏 69~sixty nineさわやか笑顔妻夫木聡氏

「出演が決まった時に原作は、読んでいなくて、本当にこんなことがあったのかな?って思ってました。それに60年代って暗いイメージがあったんです。でも村上さんに会ったら違いました」と。そして「今の若者も60年代の若者も根本的に「若さのパワー」は、という意味ではかわらないんじゃないかな」と演じてみての気持ちを話し。自身の「セリフで「楽しんだモン勝ちって」セリフがあるんですが、その通りだと思います」。「素晴らしい映画になったし、久しぶりに声をあげて笑える作品です。是非、観て下さい」。

ちなみに女子高試写会では「劇中「楽しんだモン勝ちって」ってセリフがあります。いまは目の前にあるものを楽しんでください!キミたちにしかない 何かがみつかるはず」とメッセージ。

69~sixty nine「アダマ役の安藤政信です。(間)緊張しすぎて気絶しそうなんですけど…」。「高校生の役を28歳になってやるのはどうかな?と悩んでしたんですけど、脚本を読んでやりたい!と思いました。でも李監督のことは知らなくて、出来上がった後で過去の作品やこの『69 sixtynine』をみて「宝探しで一山当てたような気分」になり、『69~sixty nine』に出演して良かったなと思いました」といっきに話された。

ご挨拶がおわったあとは、記者の方からの質問へという運びになるハズ…。ここで安藤クン、再度マイクを握る。追加のお話?と思ったら「すみません。水、もらえますか?」に会場、大爆笑。意外なことに「こんなに多くのカメラ…初めてなんで」と何度か胸を押さえる。本当に緊張している様子。

お互いの事を「安藤さんはすごく考えも行動も自由な人だな、いい意味で」。(具体的には?と聞かれ)「こんな感じですよ。「水、下さい」って言っちゃうような(笑)」。一方、安藤政信氏は、妻夫木クンを「一生懸命しゃべってくれるんで、(自分はここに)いるだけでいいかな?って…」で終わるはずが…司会者の方から「妻夫木さん、安藤さんのお部屋の掃除をしてあげてたんですって?」と裏話が。すると「安藤さん、ビックリするぐらい、部屋が汚いんですよ」。それで、そのときの事を「(安藤クンを真似て)「片付けられないんだよ~」っていうんで2度ぐらい手伝っただけですよ」というのが本当のとこ。安藤クン、キレイ好きなのかと思ってたのに…。

 

坂上常務
69~sixty nine二人の高校時代は、妻夫木聡氏は「遊んでました。先のことも考えていなかったし、目の前にあることに熱中してて。3年間バンド一筋でした」。安藤政信氏は「甲子園に行きたくて野球したんですけど…1年でやめてしまい」。「話せば話すほどいい加減なヤツみたい」と、緊張して思わず、お隣に座られている坂上常務に「緊張しますよね」と同意を求める。もちろん常務は、人前で話されているのには慣れているはずので、またまた、会場大爆笑。でも常務は優しい、うんうんと頷いて「そうだよね」的な声をかえされていた。

 


69~sixty nine緊張!?…クセ!?髪の毛を安藤政信氏 69~sixty nine頬をムニーと引っ張る安藤政信氏 69~sixty nineとにかく「緊張」されてた安藤政信氏

 

伊地知プロデューサー
69~sixty nine 当然モテモテの高校時代を過ごされたお二人と思うのですが、「モテるための努力を?」を聞かれ。妻夫木聡氏「今、努力してます。男だったら誰でもモテたいでしょう。もてたいですよね」。「ね!?(と李監督に)」。「ね、伊地知さん(プロデューサー)!?」と同意を求める。この間合いが、これまた可笑しくて、会場爆笑。高校時代は「バンドしか興味なかったからな」というのが答え。安藤政信氏は「工業高校で女性がいなかったんで…モテるような場所がなくて。今、頑張ってます」。「これからドラマにも進出して"抱かれたい男NO.1"になりたいな(笑)」と冗談のような本気のようなコメントも飛び出す。

 

このあと、また裏話。李相日監督が「申し訳ありませんでした」のお詫び!?。短期間の撮影期間(2003年8月から10月)のため時間との闘いとなり寝ないで撮影。24時間寝ていない安藤クンが眠さをこらえ必死で演技して、どうかな?と監督を見たら「寝てる…」。李相日監督曰く「1回だけ。一生懸命やってて…こーフラっと落ちちゃって」と苦笑い。

69~sixty nine映画『69~sixty nine』1シーン 69~sixty nineスリーショット二人は「李さん」とよぶ 69~sixty nine映画『69~sixty nine』1シーン

最後に親しい人に映画をPRするとしたら?との問いには、妻夫木聡氏は「笑える映画だから、何も考えず観に行ってくれ、観たらわかるよ」。安藤政信氏「観るなとは言えないし、やっぱ観てくれ、ですね」。「映画って…映画館に足を運んでもらって、真っ暗な中でスクリーンに集中してほしいな、って思っています」。後半にいくにつれて、二人のキャラクターがどんどん、出てくる。映画と同じぐらい楽しい会見で、ついつい3度も会見V観ちゃいました。

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