テクノポップ/アーティストインタヴュー

ベスト盤をリリースしたハンサムは私だ。(4ページ目)

『ベスト盤をリリースしたハンサムは私だ。』というベスト盤を5月20日にリリースするテクマ!さんにリリース記念インタヴューいたしました!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

My Sex & Your Sex


ガイド:
そろそろ曲の方に行きましょう。1曲目の「My Sex & Your Sex」、デカダンにかっこいいです。Dead Or Aliveが憑依したような(笑)。この曲は今までのリリースに含まれていませんが、リリースとしては新録となるのでしょうか?

テクマ!:
ありがとうございます。去年risuちゃんのCDのミックスを手掛けていたときに、risuちゃんから参考に聴かせてもらったDead Or Aliveが凄く良くて、そうしたらいつの間にかできてしまった曲ですね、これは。bandcampというサイトで配信はしていたのですが、そうですね、これは新曲になるでしょうね。04はライヴではやっていたけど配信もしていなかったもので、10はMySpaceに上げていたものです。他は今現在ライヴで使っている改良を重ねてきたトラックに新しい歌を載せたものですね。

ないないない


ガイド:
「ないないない」のゴージャス感あふれる80年代エレクトロポップ的アレンジも素敵です。

テクマ!:
ありがとうございます。アタマ抜きのベースラインとシーケンスフレーズの絡みだけで骨格がほとんど出来ていて、とても気に入っています。シンセブラスは、これ、あえてLogicのソフトシンセで当時の複数の音源を混ぜて作ったような音を再現しています。現物も持ってるんですけどね、あえてソフトでやりたくなって。

さとみさん


ガイド:
悲しげなサックスで始まる「淋しい気持ちを無くす薬」ではさとみさんが登場しますが、さとみさんは実在するのでしょうか?

テクマ!:
「ないないない」に出てくる女性がなんか気に入っていて、この人が主人公の曲が他にもいくつかあるんですね。で、この曲もまさにそうでして、歌詞を書いているうちに突然「聡美」という名前が浮かんできたわけなので、架空の人物です。金子修介さんの『山田村ワルツ』という映画があるのですが、その山田村出身で、都会に出てきてお洒落で洗練された女性になろうと頑張っているのですが、仕事運が悪かったり、地方出身なことを人に言われて過剰に傷ついたり、ついつい悪い男に騙されてしまう、そんな女性です。最近の漫画で言うと『臨死!江古田ちゃん!』の江古田ちゃんとかがイメージでしょうか。

アヴァンチュールで行こうよ!


ガイド:
「アヴァンチュールで行こうよ!」は、テクマ!さんの代表曲の一つですね。これはかなり昔に作った曲ですよね。

テクマ!:
そうですね、1997年とかじゃないでしょうか。これ、大学生のときにグラム好きなお水っぽい友達のバンドをキーボードで手伝っていて、それ用に作ったのですがなんか気に入ってしまったのであげないでいて、あと、そのころ友達の彼女を取っちゃったら共通の友達100人ぐらいが一気にいなくなったことがあって、だけど最高!という気持ちで歌詞を一気に書きました。タイトルは、イエローモンキーの吉井和哉さんが、「アヴァンギャルドで行こうよ!」という自分の曲をこう間違って言われたことがあるらしくて、それを拝借してます。なんとも有難みの無い誕生話ですが、これも気に入ってます。
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