レゲエ歌謡対談~Part 3「YMOとレゲエ歌謡」では、YMOに着眼しましたが、YMOとも交差するレゲエ歌謡の裏番長と言える人が加藤和彦。彼の偉大なる功績から、その周辺、そして和製ニューウェイヴでのレゲエ歌謡をピックアップ。

加藤和彦はキーマン

【先生】YMOとも繋がっている加藤和彦も和製ニューウェイヴ・レゲエの重要人物ですね。先生としては、加藤和彦がプロデュースした「奥様は18歳」で日本を席捲した岡崎友紀のYUKI名義でのシングル『Do You Remeber Me?』(1980年)のB面である「ジャマイカン・アフェアー」を押したいですね。A面も素晴らしいスペクター歌謡(和製Wall Of Sound)で、芳賀フローレンス、キタキマユなどがカヴァーしていますが、B面もレゲエを正当に歌謡に取り込んだ作品として重要です。

【山本】「ジャマイカ」がタイトルに含まれるものには、実はハズレ(レゲエ歌謡ではないもの)が多いのですが、これは大当たりらしいですね。まだ持ってないんですよ。探してるんですが。ところでこの「ジャマイカン・アフェアー」はカヴァーだか何だかだと聞いたことがあるんですが、オリジナルが別にあるんですか?

【先生】ええ、「ジャマイカン・アフェアー」って使いまわしなんですね。テレサ野田がタイトルと歌詞違いで歌った「トロピカル・ラヴ」(1979年)が元祖である事を、J-ラヴァーズ・ロックを集めた『RELAXIN' WITH JAPANESE LOVERS VOLUME 3』(2004年)で知りました。調べると、先生のお友達のビターさんがそのシングルを持っていました。しかも、アレンジとキーボードで教授が参加しています。

【山本】加藤和彦本人も、サントリーのCM曲でレゲエを歌ってますね。シングル・カットもされた「ソルティ・ドッグ」(1980年)がそれですが、演奏がYMO+大村憲司で、音は正統派ニューウェイヴ・レゲエです。

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【先生】2004年10月に再発された加藤和彦のソロ・アルバム『パパ・ヘミングウェイ』(1979年)での「アラウンド・ザ・ワールド」がソロとしては初レゲエみたいですね。