オヤジトロニクスのUTSUMixさんとの出会い
ガイド:
以前、インタヴューさせて頂いた、オヤジトロニクスのUTSUMixさんともお知合いで、今回のアルバムにも参加されていますね。オヤジ繋がりですか(笑)?
◆オヤジトロニクスの青春
みょうが:
UTSUMixさんとは、ほんとに不思議な出会いで、って、mixiなんですけど、テクノバンド始めますみたいなことを日記で書いたら、どこからかやってきて、「よかったら曲書きますよ」とかメールをくださって。当初、僕はまだ音楽ソフトの使い方もよく解ってない、曲もちゃんとしたのって書いたことない状態でしたので、「ぜひお願いします!」的な。そしたら3日もしないうちに曲を送ってくれたんです。それが「Je suis F.C.」でした。これが、いまのぴんからの方向性を決めたようなかんじです。
僕は、広告やWebの仕事をしているので、もの作りのコンセプト立てとか、イメージを人に伝えるとかいうことは多少経験があるのですが、作品として音楽を作るとなると、まったくどうしていいか、みたいなかんじでした。僕がテクノというジャンルを選んだのは、学生時代にちょこっとバンド経験があり、その頃の音楽が、やっぱり今でもいちばん好きだから、という理由なんですね。僕は学生時代は、FOSTEXのカセット4chレコーダーとKORGのPOLYSIXで、教授っぽいインストを何曲か宅録した経験はありましたが。で、UTSUMixさんはその頃の音楽や創造的な空気感をそのまま持ち続けている人で、曲の提供以前に、僕はとても強い影響を受けました。ちなみに、今も難しい技術的なことは苦手なので、音楽はMacのGarageBandで作っています。エンジニア的な才能は、こちらのソーヤくんにたっぷり頼りまくってます(笑)。
ソーヤ:
僕もYMO世代ど真ん中だったので、ピコピコ音が身体中に染みてました。なので最初にオヤジトロにクスを聴いたときは「これはずるい!w」と思いました。
ジュン:
私はオヤジじゃないんですけど、好きな世界観なので割り込みました♪
結成への道のり
ガイド:
たぶん、みょうがさんと僕は同じくらいの世代なのかと思いますが、三人かなり世代が違いますよね。特に、ジュンさんがどういう経緯でこの二人のオヤジ、いや失礼、ナイスミドルと一緒に活動する事になったか興味があります。
ジュン:
もともとソーヤさんとは、ライヴハウスで対バンなどしていてお友達だったのですが、ある日、会わせたい人がいるからと呼び出され、みょうがさんと対面@サムギョプサル屋。はじめは怪しいと思ったんですが、歌うチャンスを貰えるのは嬉しい事だので、ぱっくり食いついちゃいました。ガーリー♪なんてかけ離れた世界だと思っていたので、実は一番楽しんでいるのは私かも。
ソーヤ:
超シツレイな事打ち明けますと、最初に音座のステージを観たとき、ジュンちゃんのその堂々としたステージングと、ほのか・・・以上に香る昭和臭に「ちょっと下のおおよそ同世代の方」と思ってました・・・んであとから年齢を聞いて、のけぞったと!
みょうが:
あははははは。僕は、ソーヤくんから「ものすごくおもしろい人がライヴやってるからゼッタイ観て!」と勧められて「音座」を観に行ったんです。そしたらほんとに、すごくおもしろくてたのしくて、上手いなあと感動したんです、ジュンちゃんのパフォーマンスに。で、帰り際に思わず「僕とバンド組んでください!」と口走ってました。(笑)で、2年経ってみんなが忘れた頃、ソーヤくんに取り次いでもらったんです。僕がおぼろげに「バンドやりたいなあ」と考え中だった頃、その世界観みたいなのはハッキリ持っていて例えばカヒミカリィさん的なボーカルを、と思っていたのが、ジュンちゃんのステージを観て吹っ飛んでしまったんです(笑)。