相良美月
講師:
そこで、相良美月のときは、「黒髪の普段着キャラ」という仮説を思いついてみたんですけど、これはどうでしょう(笑)?
先生:
表の名義はAira Mitsukiですが、「実験のメンバー」というクレジットでは、声の提供として相良美月(Aira Mitsuki)って初めて漢字表記がされていますね。まぁ、全体にテルミンということで、レトロ感を出そうとしているんでしょう。
研究生:
予備情報がまったく無い状態でジャケット表面だけを見ると渦巻きバックがなんか怖かったかも…(でも、本作ジャケのAiraちゃんはめちゃくちゃかわいい!)。しかし、実際に音を聴いて納得できました。。これはテルミンの音波を表していたんですね。
先生:
「-1track ver.」というのが最後の2曲にありますが、これはテルミン・ヴァージョンからテルミンを引いたものだそうです。
テルミンとのコラボ
研究生:
テルミンとなると映画『テルミン』が思い浮かびますが、個人的にはジミー・ペイジなどに代表されるロックサイドの人たちが、ひょんひょんと賑やかしっぽく鳴らしていたのも思い出されます。それと比べると、この作品では、メロディを奏でるリード楽器として使われていますね。
先生:
先日、テルミン奏者の方と話していたのですが、テルミンというのは身体と一体化して演奏するみたいですね。
その映画に出てくるレフ・テルミンのいとこの孫で弟子でもあるリディア・カヴィナに師事したのが、今回コラボしたテルミニスト・竹内正実さんですね。
研究生:
でも、この音色って子供が聴いたら怖くないのかな・・・。リリースが『大人の科学』シリーズでよかったと思います(笑)。
先生:
怖いけれど、SFや怪獣映画っぽくって好きな子供たちもいると思います。
研究生:
しかし、テルミンの音色って中華料理屋さん(※高級中華系)に流れていそうです。八宝菜や酢豚、ごはんがしっとりしたカニレタスチャーハンあたりが食べたくなります。
先生:
なんか、話が違う方向に逸れている気がします・・・
研究生:
いやー、中華料理ってホント大好きなんですよね・・・。ま、テルミンを演奏するAiraちゃんは、ライヴでも観れそうな予感がします。そして、本作収録曲以外でのテルミン演奏も聴いてみたい。ツアーでは、エレクトロ・ファンタジスタならではのテクニカルなテルミン使いを期待したいですね。