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ムーンライダーズ周辺~Part 2 裏ムーンライダーズ

ムーンライダーズ続編だ。カヴァーや裏ムーンライダーズ的作品集に焦点を当てていきます。イイ仕事!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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これまでのライダーズ・カヴァーは、次の三つくらいしか思い当たりません。「夜更けの電話…」がちょっとこわい杏里が鈴木慶一プロデュースのもと製作した異色アルバム『哀しみの孔雀』(1980年)でライダーズの『イスタンプール・マンボ』(1977年)収録の『さよならは夜明けの夢に』をカヴァー。このアルバムは、杏里ファンには人気無いかも知れませんけど。

後は、ライダーズが『ヌーベル・ヴァーグ』(1978年)で鈴木慶一の日本語詞で、ジョン・サイモンの『My Name Is Jack』(マンフレッド・マンもカヴァー)をカヴァーしているのですが、それをピチカート・ファイヴが、ライダーズ・ヴァージョンでカヴァーしています。これは、『グレイト・ホワイト・ワンダー』(1998年)に収録されています。あぁ~ややこしい。

そして、真心ブラザーズによるシングル『マスカット ココナッツ バナナ メロン』(1993年)もあります。はっぴいえんどの『風来坊』がカップリングされています。

2001年になって初めて、トリビュート・アルバムと呼べるものが、2枚リリースされています。バリトン・サックス集団、東京中低域は、『火の玉ボーイ』を鈴木慶一、野宮真貴、小林克也をゲストに迎えて、アルバム・フルカヴァーしています。この東京中低域は、元リアル・フィッシュのサキソフォーニスト、矢口博康等で構成された11人編成で、とてもオリジナルなカヴァーが出来上がっています。リアル・フィッシュは、Shi-Shonenのメンバーとも重なる、ライダーズ系新人発掘レーベル水族館のコンピにも参加していました。

オリジナル『火の玉ボーイ』(こちらはリマスターとボーナストラック入りで再発)のジャケ・デザインは、YMO等も手掛けたデザイナーの奥村靫正ですが、ジャケ自体もカヴァーされています。
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