根拠のない自信
ガイド:10代でバンドに加入し、渡英することになったときの気持ちと周囲の反応を教えてください。
クラウディア:
当時わたしはまだ学生でドイツでAレベルの勉強をしていたときに「Dr. Mabuse」がリリースされてドイツで7位になったの。アントン・コービンがあの素晴らしいビデオを撮影してくれて。周囲の全てが一瞬で「ウァオ!」っていうくらい変わった。その時までにはもう自分で何となく感じていたの。わたしの人生はデュッセルドルフだけに留まらないって。試験をさっさと終えて、ロンドンに移ったわ。アルバムを作ってそれがリリースされて、その後すぐに世界ツアーに出たの。
その頃スザンヌもロンドンを中心に生活していたわね。アンドレアはすでにバンドにいなかった。マイクが入って、マイクとラルフはまだデュッセルドルフにいた。行ったり来たりでフライト代がかかったわ(笑)。ドイツで7位になったとき、アルバムを作るにはすごくいいチャンスだってわかっていたし、『Secret Wish』の良かったことは、リリース直後に爆発的に売れたというよりも時間をかけてじわじわ広がっていったってことだった。
当時、根拠のない自信はあったの。絶対成功するって。失敗するわけがないって。若者の特権よね。この間ある友人に言われて思い出したんだけど、ずっと昔、学校に行く途中にわたしが彼に「わたし、ロンドンに行ってアルバムを作るわ。間違いなく成功するわよ」って言ったそうなのよ。少し前にその彼に会ったんだけど、彼がそれをずっと覚えているって話していて。だってわたしが本当にそれをしちゃったんだから。自信があったのよね。トレヴァーみたいな人と一緒にいたし。
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