ブランド連想
博士:ターゲットに認知してもらうだけでいいのでしょうか?
先生:
認知だけでは、購入行動にはなりません。購入行動を駆り立てるものが必要です。
例えば、まだ使ったことがない商品が店頭にいっぱい並んでいます。どれもそこそこ知られているブランドで、値段もあまり変わりません。その時、博士ならどうしますか?
博士:
パッケージやその中の訴求や店頭で展開されているPOPとかを見比べて、決めますね。店員さんが居れば、質問するかもしれません。
先生:
商品から五感に訴えるメッセージがある事は重要です。CDならジャケや店員のコメントや試聴機ですね。ラーメン屋なら店の構え、ラーメン屋からの匂いとかですね。
ここで博士に質問です。1年前、テクノポップと言えば、博士なら誰を連想しますか?
博士:
そりゃYMOでしょ!!
当時、いくら頑張っても所詮欧米の真似でしかなかった世界の音楽シーン。 いくら長けてもむしろ滑稽でしかなかった東洋人というポジション。 それなのに迎合するどころか日本人のキャラクター、アイデンティティーがむしろイニシアティブを取れるようなテクノというジャンルを世に知らしめした功績は私にとっては神に値します。
先生:
そうですよね。特に30代以上の世代では・・・
では、今、テクノポップと言えば、どうなると思いますか?
博士:
YMOとPerfumeは結構拮抗するでしょう。特に若年層で。
先生:
カテゴリーからはじめに連想できるブランドであるということは大変重要です。例えば、コーラと言えば、コカコーラ、携帯プレイヤーと言えばiPod(昔はWalkman)、オークションと言えばヤフオク(海外ではe-Bayですが)、下痢止めと言えば正露丸などなど。そこまで行けば、エクィティは強くなったと言えるでしょう。