密かに思っています。エレクトロクラッシュ、ニューウェイヴ・リヴァイヴァルとかマッシュアップとか21世紀、それなりに盛り上がったりしたのですが、日本のシーンに関してはいまいち勢いに欠けます。そんな日本のシーンでフューチャーポップという括りがあるんですが、ここはフューチャーポップ勢に盛り上げて欲しいと切に思っております。

フューチャーポップとは?

海外、特にヨーロッパでフューチャーポップというとEBM(エレクトロニック・ボディ・ミュージック)の流れにあるシンセポップを指します。代表的なところでは、ドイツのVNV NationやノルウェーのApoptygma Berzerkなど。ちょっとトランスが入っている人もいます。

MARQUEE vol. 40
そのフューチャーポップとは全く別に、日本のフューチャーポップは存在しています。はっきり言って、日本のフューチャーポップの方が語感として、未来志向でシックリします。雑誌では、MARQUEEがフューチャーポップを2003年あたりから使っています。フューチャーポップのリーダー的存在は、capsuleであります。MARQUEEとcapusleがキーワードとして解明すると、フューチャーポップとは「渋谷系を通過した近未来感溢れるおしゃれなテクノポップ」となります。ネオ渋谷系と呼ばれる括りともかなり被ります、フューチャーポップの場合はやはりテクノ志向が強くなくてはね!

MARQUEEweb

渋谷系の分類

肝心のフューチャーポップ行く前に、そのルーツの一つとされるオリジナルの渋谷系について今更ですが、検証してみたいと思います。

渋谷系と言いましても、そのサウンドは多種多様で、一概にこうだと定義づけできません。あえて言えば、ニューウェイヴ以降のマニア的引用が頻繁に見られる音楽通のためのおしゃれなポップミュージック。はっぴいえんど~ナイアガラ~ムーンライダーズ辺りを見ると、既に70年代にやっていたわけですどね。

勢いで分類してみると、こんな感じでしょうかね?

【プロト渋谷系】サロン・ミュージック
【王道渋谷系】フリッパーズ・ギター、ブリッジ、サニーディ・サーヴィス、小沢健二
【おしゃれ渋谷系】ピチカート・ファイヴ
【フレンチ渋谷系】カヒミ・カリィー、Les 5-4-3-2-1
【スウェーディッシュ渋谷系】カジ・ヒデキ、原田知世
【マンチェスター渋谷系】スパイラル・ライフ、ヴィーナス・ペーター
【ソウル渋谷系】ラヴ・タンバリンズ
【ヒップホップ渋谷系】スチャダラパー
【スカ渋谷系】東京スカパラダイスオーケストラ
【音響派渋谷系】コーネリアス
【クラブ渋谷系】テイ・トウワ、コーザノストラ
【アイドル渋谷系】小泉今日子、渡辺満理奈

王道渋谷系はギターポップ、ソフトロックの影響が強いですが、作品ごとにカラーが違ったりするのでなかなかサウンド分類は難しいですね。

radiodAze(渋谷系については、オクダケンゴ君による「KKK -渋谷百景-」を参照ください)

おしゃれ渋谷系~ピチカート・ファイヴ

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
裸の王様・王様のアイデア~小西康陽の仕事1987-1994
ピチカート・ファイヴについては、「ハッピー・チャーム渋谷系」とか考えてみたんですが、はやりネーミングは素直に「おしゃれ渋谷系」としました。デビューは、細野晴臣が主宰したNon-Standardですから、テクノポップとも遠くはないですね。まぁ、この頃は渋谷系とはだれも呼んでいなかったと思いますが。実際、おしゃれ度がアップしたのは、元ポータブル・ロックの野宮真貴が参加してからですから、ポータブル・ロックもプロト渋谷系なのかもしれません。ピチカート・ファイヴ自体は、ボサノバ、ラウンジ、フレンチ、ハウス、ソウル、ソフトロック、歌謡曲等等、多様なポップ・ミュージックを飲み込んだピチカートという様式なので、サウンド的に定義するのは難しいですが、小西康陽が関わった作品群にはテクノ歌謡が結構ありますね。例えば、芳賀ゆいの「星空のパスポート」(1991年)、森丘祥子の「ライディーン」、細川ふみえの「スキスキスー」など。

フューチャーポップの源流としての渋谷系を考えてみると、ピチカート・ファイヴの影響は計り知れません。多くのフューチャーポップ系男女ユニットはある種、ピチカート・マニアにすら思えます。あと、もっと評価されるべきだと思うのが、Les 5-4-3-2-1です。

じゃ、次はテクノ渋谷系。