テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~メディア論(TV編)(3ページ目)

祝『BcL/マカロニ』ウィークリー3位達成! TVにも登場しまくったPerfume。博士、助手を招いて、新曲論議、TVメディア論を語ります。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

HEY!X3

先生:
さて、PerfumeのTVへの進攻について語り合いましょう。やはり、アイドルとしては歌番組での露出が重要です。「ポリリズム」期においては、と9月28日のNHK「MUSIC JAPAN」と10月22日のフジテレビ「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」という二つの歌番組への露出を果たしたわけですが、「HEY!X3」では期待通り、あ~ちゃんがいい掛け合いとしてくれましたね。トーク部は、一部カットされたようですが。

博士:
身内でもないのに、テレビに出ると見ているほうも妙に緊張しますね。

助手:
ボクなんてなぜか日本酒と数の子を用意して、正座して 「HEY!X3」観てましたからね。何の儀式だっていう。で、あ~ちゃんが浜ちゃんに叩かれたら「やった!叩かれた!よくやった!」みたいに声に出してたりして。いったい何者なんだ?って感じですが。

博士:
余談ですが、この時、一見毎回アドリブっぽく見えるダウンタウンが実に計算された見事なMCを行っていた事に気が付きました。ダウンタウンのラフなトークを見ていると、きっとテレビの中の人同士は仲が良くてああやってフランクに喋りあえるんだなぁ・・なんて何の疑いも無くそう思ってしまいがちですが、実際全く面識が無いはずのPerfumeというルーキーに対しても、ラフに接し、自然と聞こえるトークをしかけるのを確認した時、その話芸の巧みさを実感しました。例えばET KINGがPerfumeポーズを真似し、うっかりタイミングを外して決めポーズをしようとしてコケるシーンが有るのですが、よく見るとポーズを決める直前に松本が合図を出しているんです。

あれは間の悪いポーズで、ETKINGのお茶目なキャラを上手く表現した好感度持てるシーンでしたが、もしかしたらタイミングを外す・・という所まで計算して松本が仕込んだネタなのかもしれません。

大晦日

先生:
1月9日のNHK BS2「WEDNESDAY J-POP」は、大晦日のZEPP TOKYOの様子を感動的にレポートしていましたね。「Perfumeの掟」を詳細に解説した事には、紅白歌合戦にPerfumeを出さなかったNHKのせめてものお詫びでしょうか?

博士:
冒頭からあ~ちゃんボロ泣きでしたね。 紅白なんて出た日にはまともに唄えないんじゃないですか~。

先生:
しょこたん、AKB48、リア・ディゾン(?)に紅白アキバ枠を取られたとの報道がなされていましたが、今後Perfumeにはテクノ/ハウス枠で出て欲しいです。

助手:
「アキバ枠」でなんでもひと括りにする安直さはどうかと思うところもありました。ていうかリア・ディゾンってアキバ系なの? え?そうなの? みたいな。そういう意味では、心ない「アキバ枠」として扱われるよりも、カウントダウンライブをZEPPでやってるほうが断然いいですよ。でも今年は出て欲しいなあ。

博士:
「おしりかじり虫」が出てしまった瞬間、やられた~って感じですね。 昨年での実力を考慮すれば出演可能性は環境リサイクルに乗じた企画枠が限界でしょう。企画枠を「おしり~」にかじられてしまっては可能性は低かったですね。 ミーハーなアイドルを「解らん!」と言いながら、久々に実家で3世代集まりながらまったりと見るのがお茶の間での紅白の典型的な楽しみ方。

しかし昨年はアイドルらしいアイドルが皆無でしたね。 しかもリバイバルや下手したら一昨年と同じ楽曲だったり・・・
2007年はヒットが無かった・・かのような内容でした。 ハロプロ飽和でアイドルの可能性はかろうじてアキバ枠、しかも企画枠的な扱い~これは新しいアイドルのカテゴリー出現の前の“嵐の前の静けさ”でしょう。その嵐が誰かは言うまでも無いでしょう。
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