テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~メディア論(アンチ編)(6ページ目)

今回はアンチPerfumeも含めての雑誌の反応を切ってみました。博士に加えて、元ロック少年、現在Perfume DJの助手も加わって、三人対談です。Perfumeでロックを再考します。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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逆説的評価

博士:
しかし気になるのは「ストップ!!ひばりくん!」を引き合いに出す点ですね。先生はご存知ですか?

先生:
80年代の江口寿史のギャグ漫画ですよね。

博士:
「うる星やつら」あたりから始まる美少女系アニメのいわば最右翼。コレを知ってる時点で結構、黎明期ヲタ的な素質のある編集者と言えますよ。

音楽評に「ストップ!!ひばりくん!」を引き合いに出すのは私くらいかと思っていただけにちょっと驚きました。 ちなみに「ストップ!!ひばりくん!」のテーマソングを作曲したのは私の心の師匠、小林泉美先生であります!

おそらくハロプロがココでダメだしされる事は絶対ありえないですね。 その点ではロック雑誌においても評の対象になりえる点で成功だと思います。

先生:
このようにアンチを生み出すというのは、Perfumeへの評価と捉えてもいいでしょう。Perfumeが居たBEE HIVEは、アミューズ版ハロプロと言ってもいいでしょうが、不成功に終わりましたね。でも、BEE HIVEは無くなっても、Perfumeを残してくれたんですね。なんだか、泣けますね。

助手:
確立されたスタイルやジャンルにいつまでも囚われてる人ほど、Perfumeについていけない。snoozerの話に戻すと、きっとそこまで聴かずにdisってるんだろうな、というのはわかるのですが、そういう先入観で自分の頭の中のジャンルわけをしてしまうようなタイプの人にこそ、実際にライヴに足を運んでもらって体験してもらいたいですね。 なんなら「チョコレイト・ディスコ」を踊ってもらいたい。ディスコ・コ・コって。

先生:
ちなみに、3月5日発売のAira Mitsukiの新曲は「チャイナ・ディスコティカ」です。

博士:
“自由”という形にこだわって何が何でもその形で無くっちゃダメ・・泣きながら“自由”を演じている人って結構居るんですよね。 その点、我々はテクノで実際ロックを殺した・・世代ですから・・何でもありです。
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