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童貞処女へ告ぐ~アーバンギャルド(3ページ目)

童貞処女の諸君、アーバンギャルドで大人になって欲しい。人格的欠陥、処女喪失、マニアの受難、玉姫様、お金も欲しかったから、性教育は満点、モザイク、先生ごめんなさい(以上、キーワードを抜粋)

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

モザイク

ガイド:
新生アーバンギャルドの一つのメタファーは、岩澤瞳時代のSPANK HAPPY(このサイトを見ている人にはSPANK HAPPYのファンが多いという統計があります)・・・いや、SPANK HAPPY亡き後、アーバンギャルド在りと、ニューリリースの『修正主義者』を聴いて確信しました。以前から浜崎容子にはモザイクが似合うと本人にも言っていたのですが、それをこんな形でヴィジュアル化した感性は他人とは思えません!
アーバンギャルドの公式サイトで買えます。
修正主義者
01. セーラー服を脱がないで
02. 修正主義者
03. 少女のすべて
04. 修正主義者(Propaganda Film)


松永:
四方先生と僕らの総意として、或いは一般的見解として、あのキラキラした目は隠してしまったほうが人畜無害ということでしょう。多くの男たちが翻弄されてしまう前に。

浜崎:
男子と話すとき、私が見つめると皆恥ずかしがるから、いっそのことずっとモザイクをかけていれば、ちゃんとお話できるのかもしれません。

松永:
菊地成孔氏と岩澤嬢を童貞処女に戻し、ナゴムレコードで再発させたものがアーバンギャルドです。日頃の言動やライヴでの挙動からアブノーマル扱いされることが多い僕らですが「普通の恋」もできるんですよ。

先生、ごめんなさい

ガイド:
「セーラー服を脱がないで」・・・最初はおニャン子のカヴァーだと早とちりしましたが、プロパガンダ・ヴィデオ(PVのことはそう呼ぶんですよね)を感動しながら、見てしまいました(公式ホームページでフル配信中)。「先生、ごめんなさい」のリフが頭から離れません。よこたんと相打ちとなり死する巨大キューピーは、新宿にも現れたようですが、補導されませんでしたか?
浜崎容子と巨大キューピー


松永:
ありがとうございます。補導はよくされます。赤ん坊にとってはこの世界そのものが敵であり、生きていること自体がアウェーなので、しょうがないです。早くメジャーデビューしたいですが、その前に子宮からデビューしなくちゃいけませんね。

エミリー・シモン

ガイド:
3曲目の「少女のすべて」は、日本のエミリー・シモンを目指すよこたんの作曲ですね。先生はほんとうに感心しました。この曲は、今回のリリースのために新たに作成したのですか?

浜崎:
先生、ありがとうございます。
常に頭の中で音楽が流れていて、今回の曲もずーっと流れていたので、このタイミングで作りました。
Key.の谷地村に出したデモはテクノポップ風だったのですが、何か感じ取ったのでしょね。完成品を聞いて私達運命を感じました。エミリー・シモンの事は1mmも話してないのに。

谷地村:
バックで流れている様々な環境音の断片は実は全て僕の部屋で録音したものです。幼いころって自分の部屋の中が世界のすべてじゃないですか?特に女の子は趣味や影響下にあるものが如実に部屋の装飾等に現れる。そういうのを音で表現したかったんです。浜崎のストレートなメロディと僕のアンビエントなノイズが少女の暗欝で透明な世界を作り出せたと思います。彼女の加入でアーバンに新しい側面が生まれて嬉しい限りです。
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