工事現場のbellissima

ガイド:
1月30日に発売のセカンド・アルバムのタイトル且つ収録曲タイトルでもある『bellissima』とは、「美しい人」という意味ですが、今回アルバムを作るにあたって何か込められたメッセージはあるんでしょうか?

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bellissima
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福間:
アルバムの前に、『bulk06』というバルク白盤をリリースし、その後アルバム制作に入ったわけですが、最初に「bellissima」という言葉がふと浮かんでたんです。そしてアルバム制作中、自宅スタジオの横がビルを建てるための工事に入ったんですよ。

ガキゴキやってるので「マイッタなぁ」と思って窓から現場のぞいてると、若い女性が働いてたんですね。作業服着てマッチョなおっさんに混じって。その光景、コントラストがなんとも美しくて、これは女神だなと(笑)。きっと作業終了後はおっちゃん達と居酒屋行ったりしてるんですよね。こういう肉体労働という例は一番分かりやすいですが、考えてみれば、そういう男が築き上げたシステムに女性が接して生きていくケースって多いですよね。街歩くだけでも色々あるじゃないですか。

女性的な視点から馴染んで行くのって案外大変だろうとか、一見合理的じゃなかったり、不条理だなとか感じてしまうけれど、でも女性ならではの面白いものの見方、使いこなし方もあるんだろうなと。そういうこと考えていると徐々にまとまってきて、「bellissima」というコンセプトに繋がりました。

ファーストがフェリーニのもじりで今回はヴィスコンティだと突っ込まれますが、これは偶然ということに(笑)。もう少し言うと、例えば、楽曲的なことで言えば、今回へヴィーな楽曲、ニュアンスが多くありますけど、これ僕がマジでやっても洒落にならないんですよね。それは僕自身もあの工事現場には馴染まないんです。結局僕自身がそういう女性的な部分を持ち合わせてるんですよね。でも、男臭さに憧れもあると。単純に言えば、女性的な視点から見たすね毛感ですね。そういうのを表現したかったんです。

ガイド:
全体的な印象としては、硬質ジャーマンテクノと80年代テクノポップの交差点です。80年代の部分は、YMOなんかにもある“お祭り”感です。ファンキーとも言えますが。やはり、福間さんの中にある遺伝子のようなものを感じますがどうでしょうか?

福間:
今回は、メンバーは僕一人だし、自分が本当に好きだったことを、好きにやってみようと。もちろん、色々と考慮して音を作っていくわけですが、基本的に自分のペースで制作できましたよ。これは非常に幸せでした。アルバムを聴いた友人達は、へヴィーな曲調なのにどこかポップさを感じるという感想をくれる人も多いので、それは、先ほどお話したコンセプトがある程度成功しているのでしょうね。